概要
TypeScript 2.0が正式リリースになりました。
今まで型定義ファイルを管理するツールとして typings (さらに前だとtsd)という専用のツールが提供されていましたが
TS2.0からはnpmだけで管理できるようになります。
利点
- 専用のツールのインストールが不要になる
- 専用のコマンドを覚える手間が無くなる
- typings.json のような専用の管理ファイルが不要になりpackage.jsonだけで管理できる
使い方
(以下はnpmがインストールされていること前提で話を進めます。)
TS2.0の型定義ファイルの管理には npmのscoped package
という機能が使われており
typesという名前のスコープ以下に型定義ファイルのパッケージが登録されています。
$ npm install --save @types/lodash
上の例では lodash をインストールしています。
npmのインストールコマンドで、パッケージ名のプリフィックスに @types/
をつけるだけでOKです。
型定義ファイルを探す
大抵の型定義ファイルは元のnpmのパッケージと同名で登録されており、先頭に @types/
をつけた名前が目的にパッケージの可能性が高いですが、キーワード検索したい場合も出てくるかと思います。
残念ながらtypingsのようにリポジトリから検索するコマンドは現在提供されていないようです。1
今のところは下記のサイトで型定義ファイルの検索ができるようです。
http://microsoft.github.io/TypeSearch/
インポートの方法
import * as _ from "lodash";
パッケージをインポートする場合は、これまでと同様にモジュール名を指定するだけでOKです。
ちなみに型定義ファイルは node_modules/@types
フォルダ以下にインストールされます。
名前解決時に@types
というフォルダ名が特殊扱いされてその中身も探してくれるみたいです。
-
npmがscoped package内の検索に対応していないためだと思われます。 ↩