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テキスト量の多いRPGアプリを英語ローカライズしたメモ / Gengoを利用した翻訳Tips

Last updated at Posted at 2016-05-05

週末プライベートワークとして、「スーパークエスト」というiOS向けRPGを友人とつくりました。

スーパークエスト - スキマ時間で遊べる放置系王道RPG - AppStore

で、RPGということでテキスト量が多く、英語ローカライズにあたって Gengo という翻訳代行サービスを初めて使ったので、忘れないうちに諸々書いておきます。

Gengo - 高品質で低価格な人力翻訳サービス

ちなみに今まではどうしてたかというと、「英語の得意な社内の誰か」にお願いしてました。今回のは会社が絡む仕事でもなく、自分でできる分量でもないので。

##Gengo を初めて利用したメモ

  • 一回ごとの手数料みたいなものはなくて、純粋に文字数で決まる(=複数回に分けて依頼しても料金は変わらない)
    「とりあえず試す」ことができる。初回利用者にはすごくありがたい。

  • テキストファイル、エクセルファイル、csv等各種ファイルフォーマットで依頼テキストをアップできる。

  • 翻訳者にコメントを書ける
    → まずは試しにオープニングシーンだけを発注。下記のようにコメントをしてみた。どれぐらい考慮されるかは未知数。

 「スーパークエスト」というiOSアプリ用ゲームのテキストです。
(URL)
今回依頼分はその中のオープニングシーンになります。

  • 翻訳レベルを選べる。最安の「スタンダード」と中間の「ビジネス」では料金が1.8倍に。
    → まずはスタンダードでどこまでいけるのかを見たい意味もあって今回は「スタンダード」を選んでみた

  • API経由で発注すると14%ぐらい安くなる 

  • クレジットカード決済が終わると、ステータスが「翻訳者の受注待ち」になる
    → よくわからないまま利用しようとしてたけどGengoは翻訳者とのマッチングサービス。(なんだかんだで受注されなかったことはない)

##翻訳代の節約

他の翻訳サービスは使ったことないのでどうなのかわかりませんが、Gengoでは、翻訳不要な部分は三重カッコ [[[ ]]] で除外できます。

%@ 等のプログラム用の指定子とか、「まおう」「ゆうしゃ」みたいにどう訳すか決めている単語、あと「・・・・・」みたいな言語じゃないセリフは節約のためカッコで括りました。

ただこれを細かくやり過ぎると翻訳結果が戻ってきたときにカッコで囲んだ部分を元に戻すのが面倒くさく、そういう作業をやってるうちにモチベーションが削られていくので注意。節約効果と天秤にかけることになります。(スタンダードプランで**1文字5円〜**なので、「・・・」をカッコで囲む作業の節約効果は15円)

ちなみに「スーパークエスト」はテキストが基本的にひらがななのですが、後から考えたらまずは漢字に変換することが一番の文字数節約だったかも。。(翻訳発注の終盤に気付いた)

##かかった金額

気になるお値段は、総額 ¥32,510 でした。

文字数でいうと6,500。

痛くも痒くもない金額ではないですが、軽減される手間から考えると相当安いのではないでしょうか。

ちなみにモンスター名は「シルバースライム」とかそういうのばかりなので、自分でやりました。あと Localizable.strings ファイルの細かい文言も自分で。後から思えば武器・防具・ダンジョン名も自分でやればよかったかなと。そのへんはまた「品質」の項にて。

あと、

  • AppStoreの文言
  • AppStoreスクショ内の文言

とかいくつか発注し忘れたものもありました。

##品質

最初に発注した、オープニングシーンの翻訳結果はかなりよかった。

  • "[[[せんしトトス]]]のこうげきを"
  • "おもいださせてやる!!!!"

こういう表示が2回に分かれるセリフがあるのですが、これを、

  • "I am [[[せんしトトス]]]!"
  • "I’ll remind you the blows that brought you down once!"

こんな感じで、大筋は変えず、直訳ではない形で、うまく2回のセリフに分けてくれてました。

全ての発注でこれはiOS向けファンタジーゲーム内の文言であることと、AppStoreのURLを提示したのですが、この最初の翻訳者の方はかなり意図とか文脈を汲んでくれているなと。(さすがにダウンロードしてプレイまではしてくれてないとは思いますが)

ただ他の方はここまでじゃなくて、全然ファンタジーの文脈を考慮してくれてなさそうだったり、用語に統一感がなかったり、まちまちでした。まぁ仕方のないところです。

じゃあ統一感を出すためにまとめて発注したらいいんじゃないか、と思うわけですが、まとめて発注しても受注はファイル単位なので、結局バラバラに発注するのと変わらなそうです。

##差し戻し・承認

納品されて120時間(5日)以内であればチェックして差し戻すことができます。確か一度だけ。なので、ちゃんとチェックしようと思って結局やらないまま5日経ってしまって自動承認されるというパターン。

##preferred translators?

翻訳者を選ぶことはできない、と思ってたのですが、これを書きながらダッシュボードを見てると、"preferred translators" という項目を見つけました。

一度受注してくれた翻訳者をお気に入りに登録しておいて、指名とかできるのかもしれません。

ちなみに翻訳者の識別情報は名前ではなく Translator #xxxx というIDになります。

##その他、翻訳Tips

Twitterでいくつかお役立ちTipsをいただいたので紹介させていただきます。

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