個人でアプリを開発していると結構ガラパゴス化するのではないかと思い、
開発環境やツールなどを公開してみます。少しでもご参考になればと思います。
リリース実績
- 2011年から、現在までで計12個のiPhoneアプリをリリース
- うち写真アプリ×11、便利ツール×1
構成
複数のアプリで同じような機能を持つことが多いので、個人用の専用ライブラリを作成し、GithubのプライベートリポジトリからCarthageで導入できるようにしています。
AppStoreのメタデータ管理、スクリーンショット作成、リリース作業などはFastlaneで自動化し、なるべく無駄な作業を減らすようにしています。
また、リリース後の運用としてFirebase Performance Monitoringでパフォーマンス計測をしたり、Crashlyticsでクラッシュ解析を利用しています。ユーザーからの問い合わせはGoogleフォームで受け付け、それらのツールからの通知はSlackへ集約しています。
開発環境
ハードウェア
- 開発機(Mac Mini 2018)
- ディスプレイ(LG 24UD58-B 4K 23.8inch)
- キーボード(Apple Wireless Keyboard MC184J/A)
- マウス(logicool M720 TRIATHLON)
ソフトウェア
デザインツールはGimpやInkscapeを当初利用していましたが、Sketchは操作がわかりやすく、iOSにも特化しているため利用しています。個人開発のため初めはバージョン管理ソフトは使っていませんでしたが、アプリの種類や、バージョンが増えて管理しきれなくなったため、Gitを導入しました。
名称 | 説明 | 用途 |
---|---|---|
macOS Mojave 10.14 | OS | - |
Xcode 10 | 統合開発環境 | Swiftコーディング |
Atom | テキストエディタ | コンフリクト解消等 |
Sketch | デザインツール(有料) | アプリアイコン、UIパーツ作成 |
Cocoapods | パッケージ管理 | 自作ライブラリの管理、OSS利用 |
Carthage | パッケージ管理 | OSS利用 |
Git | バージョン管理システム | ソースコード/リソースファイル管理 |
Slack | チャット | 各種システムの通知 |
Fastlane | CI/CDツール | AppStoreへの申請の自動化 |
Charles | 通信パケットキャプチャソフト | 通信処理のデバッグ |
Deckset | Markdownスライドエディタ | プレゼン資料の作成 |
開発言語
開発当初はObjective-Cで書いていましたが、やはりSwiftの方がStruct/EnumなどSwiftyに書けるのが便利で、徐々にSwiftへ移行しています。
- Swift / Objective-C(古い機能はObjective-Cで書いてあるので移行中)
- HTML/CSS(アプリサポート用サイトのコーディング)
- Python(画像のリサイズなどで自動化スクリプトをつくるとき)
- Ruby(fastlaneのアクション作成)
- Bash(Info.plistの設定変更やxcodebuildの自動化バッチをつくるとき)
利用しているWebサービス
定番のサイトも多いですが、カテゴリ分けして整理してみました。
リファレンス系
以下に書いてあるサイト以外にも個人の技術ブログなどにもとてもお世話になっています。
- Qiita(情報収集/アウトプット)
- Developers.IO(情報収集)
- Stack Overflow(トラブルシュート)
- ドットインストール(プログラミング学習)
- Apple公式ドキュメント(コーディングリファレンス)
UIデザイン
デザインも自分でやらないといけないので、素材を活用してます。
最近はフラットデザインに合うアイコン素材を提供しているicons8を主に活用中。
配色はGoogleのマテリアルデザインガイドラインを参考にしています。
- icons8(ボタンUI等のアイコン画像)
- material.io(Googleマテリアルデザインガイドライン)
- iconmonstr(アイコン素材)
- ICOOON MONO(アイコン素材)
- Subtle Patterns(背景パターン素材)
- MakeAppIcon(アプリアイコンの複数サイズ切り出し)
- pttrns(UIデザインの参考)
- Dribbble(UIデザインの参考)
- myfonts.com/WhatTheFont(フォントを画像検索)
ライブラリ管理
似たようなアプリをいくつか作っているので、よく使うmethodやclassを部品化して、再利用しています。最近BitbucketからGithubのプライベートリポジトリ(有料)へ移行しました。
- Github(プライベートリポジトリで自作ライブラリのバージョン管理、Todo管理)
- Bitbucket(プライベートリポジトリで自作ライブラリのバージョン管理、Todo管理)
- COCOAPODS SEARCH(オープンソースライブラリの検索、ランキング)
- cocoa CONTROLS(オープンソースライブラリの検索)
運用
問い合わせはGoogleフォームで受けて、投稿があったらSlackに通知させています。
サポートサイトもGithub Pagesで作成しているので無料です。
- Googleフォーム(問い合わせ受付、ユーザーからの不具合受付)
- Firebase Analytics(アクセス解析)
- fabric / Crashlytics(クラッシュ解析)
- bit.ly(URL短縮、アクセス解析)
- App Annie(アプリ分析、収益確認)
- GitHub(Github Pagesでサイト公開)
- MFクラウド会計(会計/確定申告)
AppStore用写真素材
AppStoreに載せるスクリーンショットの素材はここから良さげなものをDLしてます。
書籍
あまり初心者向け書籍で触れられない、設計やコーディングスタイル、UIKitの勉強に役立った本など。(※アフィリエイトリンクではありません)
- iOS開発におけるパターンによるオートマティズム
- Effective Objective-C 2.0
- Swift実践入門
- 詳解Swift 第3版
- 本気ではじめるiPhoneアプリ作り(ヤフー黒帯シリーズ)
- よくわかるAuto Layout
- Swift 4 Protocol-Oriented Programming
- Test-Driven iOS Development with Swift 4
- Reactive Programming with Swift 4
- Head Firstデザインパターン
――頭とからだで覚えるデザインパターンの基本 - プリンシプル オブ プログラミング 3年目までに身につけたい 一生役立つ101の原理原則
利用しているオープンソースライブラリ
デファクトスタンダードになっているものをよく使ってます。
- SVProgressHUD(ローディング表示)
- ChameleonFramework(フラットデザインな配色にする)
- GPUImage(画像処理)
- AFNetworking(通信処理)
- LLSimpleCamera(カメラ機能)
- EAIntroView(初回起動時のマニュアル)
- UCKDeviceInfo(端末情報取得)
- SwiftLint(Lintツール)
- SwiftyJSON(JSONパーサー)
- PureLayout(AutoLayoutラッパー)
- SnapKit(AutoLayoutラッパー)
- Device(デバイス判定)
- StringStylizer(NSAttributedStringラッパー)
- SwiftyUserDefaults(UserDefaultsラッパー)
- Toast-Swift(トースト表示)
- IBAnalyzer(storyboard、xibの静的解析)
- ActionClosurable(addTargetなどのアクションをクロージャで記述)
- TouchVisualizer(タップ位置の可視化)
- Former(設定画面作成)
- LicensePlist(ライセンス表記の自動生成)
- Firebase(パフォーマンス計測、イベント計測)
- SwiftFormat(コードフォーマッタ)
- Nuke(画像キャッシュ)