概要
Cognos Analytics on Cloudのご紹介です。
元ネタは以下のリンクになります。
内容
Cognos Analytics on Cloudには、Workgroup、Standard、Enterpriseの3つの契約形態があります。
Standardでは、Workgroupで使える機能に加えて、使用できるディスク容量が増えています。
Enterpriseでは、Standardに加えてベアメタルでの構成になり、パフォーマンスを求める形態になります。
運用管理の際に、IBMの責任範囲とお客様での責任範囲になります。
IBM側で、Fixの適用や、Configuration、バックアップ・リストア、再起動、ログ収集、バージョンアップなどを行い、お客様側では、コンテンツの管理やセキュリティの管理、データソース接続の設定などが、作業範囲になります。
参考までに、お客様がアクセス可能なCognos Administrationの画面です。
Statusタブに「system」が表示されなくなっていたり、Configurationタブにも「Dispatcher」が表示されておらず、システムの構成系の管理は、IBM側の管理になるので、お客様管理画面からは見えません。
Cognos Analyticsは、3ヶ月に1回の新バージョンのリリースが予定されています。
Cloud環境では、最新バージョンの1つ前のバージョンまでは、バージョンを維持しておく(バージョンアップをしない)事が可能です。
バージョンアップのタイミングは、2バージョン遅れになる前に、お客様の方で日付指定が可能です。
レポートがちゃんと動くかどうかは、お客様側の責任で確認が必要です。
災害対策としてのDR、コンテンツのバックアップがサービスとして提供されます。
バックアップは、日次で7日間保持され、週次バックアップは4週間保持されます。
Cognos Analytics on Cloudで、使用できない機能の注意点です。
Query StudioやAnalysis Studio、Metrics Studioなど各種レガシーのStudioが使えません。
大きなところでは、CQM(互換モード)のパッケージが使用できませんので、CQMを使用の環境では、DQM(動的クエリーモード)に変更してから、Cloud環境にデプロイする必要があります。
また、SDKも使用できないので、カスタム認証などもできない事になります。
ファイルシステムへのアクセスはできないので、cogserver.logを見て、自分でPDをするというような事はできません。
また、レポートのファイルシステムへの保管もできません。
イメージファイルを使用したい場合は、PMRを上げて対応してもらう必要があります。
オンプレのデータベースに、データソースとしてアクセスできるかが説明されています。
オンプレのデータベースには、VPNでアクセスが可能です。
また、DashDBなどのクラウド上のデータベースにも、当然アクセス可能です。
オンプレで使用可能なものは、データベースだけではなく、オンプレのActive Directoryも使用可能です。
全社レベルのADを持っているような環境でも、CA on Cloudで認証に使用可能です。
ブラウザやモバイルからのアクセスはSSLやTLSで、CloudからオンプレはVPNでのアクセスになるので、セキュリティ的に考慮されています。
というのが、Cognos Analytics on Cloudのメッセージと、使用する上での注意事項ですかね。
ざっとのご説明ですが、以上です。