概要
Cognos BI~Cognos Analytics 11.0.6まで、Cognosで何かあったら「cogserver.log」を見る、というのが万人の共通理解だったと思いますが、Cognos Analytics 11.0.7で突如として「cogserver.log」というものは存在しなくなりました。
まあ、それに変わる「cogaudit.log」はあるのですが。
というあたりの、Cognos Analytics 11.0.7でのログ出力の話をまとめました。
内容
こちらは手持ちのCognos Analytics 11.0.7環境で、セットアップ以降12日間経過後のlogsフォルダです。
cogserver.logじゃなくて、cognosserver.logとか、それが毎日.gzされているファイルとか、気がつかれると思います。
とりあえず「cogserver.log」が「cogaudit.log」になった、という話ですが、Cognos Configurationにもこの通りcogaudit.logで、デフォルト指定されています。
cogaudit.logの中身です。
cogserver.logそのもので、基本的にこれまで通り、このファイルを見れば問題ありません。
また、監査に関する情報も全てcogaudit.logには出力されるそうです。
では、cognosserver.logの出力です。
DispatcherのJVMの稼動状態を出力するログとの事です。
また、後述する「診断ログ記録」を有効化すると、その内容もこのログに出力されます。
こちらはスクロール・バーを左端においている状態です。
ERROR という、メッセージタイプを表示する列が、2列目に組み込まれていますので、これまでcogserver.logで、ログファイルメッセージ監視は難しかったですが、このファイルであれば容易に監視できると思います。
「診断ログ記録」に関しては、「管理」メニューの「構成」から指定ができます。
出力内容を指定したい場合は、「診断ログ記録」を選択します。
組み込みトピックタブで、Cognos組み込みのログ出力内容が選択できます。
「トピックのダウンロード」という機能で、ログ出力指定内容がjson形式でダウンロードできます。
このjsonファイルをカスタマイズし、カスタム・トピックのタブでアップロードすると、新規にトピックを追加する事ができます。
また、「構成」から「システム」を選択し「診断ログ記録」タブで、ファイルのサイズやバックアップ数を指定する事もできます。
その他のlogsフォルダ上のログファイルは、以下のように説明されています。
cbs_*.log – no change
Bootstrap files, tells you about startup, running and shutdown state of the application
p2pd_messages.log – no change
information about the dispatcher JVM regarding startup, run and shut down state
dq_messages.log - ??
information about Dynamic Query JVM regarding startup, run and shut down state
以上です。
とりあえず、11.0.7で大きく変わったという事を認識頂ければ、何も知らずに11.0.6→11.0.7にバージョンアップして、運用が崩壊するという事は避けられると思いますので、ご認識頂ければと思います。
参考資料
How to use Logging in #Cognos Analytics 11.0.7
https://www.ibm.com/communities/analytics/cognos-analytics-blog/how-to-use-logging-in-cognos-analytics-11-0-7/