いろいろつらつらと英語の記事を読んでいて、Webとゲーム業界で「UX」という用語に関する理解や使い方が異なることがわかりました。
UI/UXという使われ方をしていたらWebの使われ方に近いです。
導線作りや「見やすい画面」というニュアンスで使われています。
こちらはビジュアルデザインよりの考え方です。
一方でゲームのUXはユーザーに何かさせる、またはその前後で何かを与えたり失わせる恐怖を与えたりすることで、ユーザーに次の動作を起こさせようとすることを指します。
つまり製作者側が意図する「ユーザーにさせたいこと」へと誘導し、深い沼へと引きずり込むためのユーザーの行動です。
完全にチーフゲームデザイナー職の職掌、マインドデザインよりの考え方です。
カイジの地下編で班長がカイジにビールと焼き鳥を与えた行為に近いんじゃないでしょうか。
どちらかに優劣をつけるつもりは私はありません。
端的な事実として、私はゲームより、心理学より、ユーザーの欲求や感情をコントロールするほうのUXが得意です。
逆にビジュアルデザインUX/UIデザインは苦手です。
「ゲームより、マインドデザインより」のUXデザインは、無課金ユーザーを廃課金ユーザーに、ライトユーザーをヘビーユーザーに、新規客を常連客に仕立て上げるプロダクトの設計に役に立ちます。
そのため、私はWeb業界でも特に有料会員枠で稼ぐ方向性ならたとえWebであっても「ゲームより、マインドデザインより」のUXからのアプローチも学習する価値があるのではないかと考える次第です。