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PySpaというコミュニティがあります。

元は6-7年以上前ぐらいからPythonやDjangoあたりで集まった人たちが継続的につながっているような感じです。今は主にチャット上でつながっています。昔はSkype。今はSlack。

個人ブログの方にもちょっと前にも書きましたけど、5年ほど前に出版させてもらった、つまみぐい勉強法は、半年に一回ぐらいはこの本に書いたような話が炎上したりして「前にもこういう話を聞いたことがあるなぁ」と思う程度に今でも使えるネタが書かれています。

勉強会と効率

企画段階からnomicoxさんと話題にしていたのが「勉強会疲れ」です。週末は当然のこととして、平日の夜、場合によっては朝も勉強会漬けにして、忙しそうにしているけど、傍目から見てまったく成果が出ていないように見える人もちらほらいました。

偉い人の話を聞くと自分のステージがあがったような錯覚を覚えますが、まあ錯覚です。やる気だけがボトルネックで、アウトプットを出すための準備運動はバッチリみたいな人なら刺激を受けるだけでも効果はあるでしょう。それか、すでに自分がアウトプットできていて、プラスアルファのヒントを貰いに行くのも悪くはないと思います。

僕の感覚として、すごい話を聞いたとしても、インスピレーションを受けて改善できる量というのは、受け手のスキルの量の比例している気がします。自分の努力が足りない状態で話を聞いても受け取れる量はそれほど多くはないです。

もう1つあるのが勉強会の運営です。スタッフは得るものが大きいですが、その分自分の時間も使います。複数のスタッフを掛け持ちして自分の手を動かす時間が極端に減ってしまうと、時間効率はとても悪くなります。もちろん、目的が勉強ではなく「俺が愛したこの技術をもっと多くの人に伝えたい」とかであれば、その夢は実現できているので問題はありません。

勉強会というのは、勉強を目的としているのであればやり過ぎてはいけないのです。

融け合うコミュニティの壁

つまみぐい勉強法の執筆でもう1つ話題になったのが、Twitterの流行です。今までは「栃木県のRubyコミュニティに所属しています」のように、どこのコミュニティにいるか、というものがその人のパーソナリティを説明するのによく使われていました。どのメーリングリストにいます、どのフォーラムにいます、も類似のものですね。

Facebookはまだそれほどでもないですが、Twitterによって急に世界はフラットになりました。「友達の友達は友達」のような繋がりができやすくなり、組織よりも個人の個性の方が強くなってきました。

勉強会で大きな会場を提供してもらえる機会も増え、大人数が参加する勉強会も増えましたが、特に都内の場合は以前と違って「所属しているコミュニティの会合」という感覚は薄れてきていて(スタッフは除いて)、「流行のものの話を聞きに行く」という感覚が強くなってきているのではないでしょうかね?

PySpa

勉強会を継続開催していると、同じメンバーが同じように毎回集まって近況報告する方がメインになってきたりもします。ああいう成れの果てがPySpaです。

PySpaというコミュニティは、Python温泉というプログラマーの慰安旅行的なものを何度か開催しつつ、ゆるくつながっているコミュニティです。たまに勉強会をしたり、忘年会もあったりはしますが、もはやPythonをやっていない、という人も多く(大多数?)、たまにPythonの話題が出ると「珍しくPythonの話をしているな」というコメントが出るぐらいです。

PySpaの運営的な話はVの字が書くと思うのでスルーするとして、参加者としてPySpaにいて感じることは、「常に勉強会をしている」感覚です。突然技術の議論が始まることもありますし、分からないことを詳しい人が教えてくれたりもしますし、新しい技術ネタやゲームやテレビ番組の話題が出たり・・・プリキュアとかの話をする人はいないですね。なぜか。スマホでSlackを覗くとそこに誰かがいる、というのは時間の制約がないので、特に家族持ちになるとありがたいです。場所や時間などの物理的な束縛はだんだんしにくくなってきますからね。あと、結構みんな適度に専門分野がバラバラなのが良いです。

そいういう場なので、特に運営だとかそういうものはないのですが、仕事も含めて、他の人がやっていなそうな新しいネタを提供できるようにいろいろ挑戦してみる、というのはやっています。見栄をはってもしょうがないので、自分の手を動かす。同じものをみんながやるのではなく、逆に多様性を強くしてバラバラにしていくことがPySpaのコミュニティの良さなんじゃないかと思っています。

PySpaそのものが万人にとって価値があるということはない(というか100人を超えた人数が同じチャットでコミュニケーションを取って活動するのは無理)ので、PySpaにみんな入ろうよ、というつもりはありません。このような「いつでも話せる仲間との場」というのも、かなり特殊な一形態だとは思いますが、そういう形のコミュニティもあるんだよ、というお話でした。

ぜひ、勉強会でつながった仲間とそのような方向性のコミュニティづくりをしてみてください。同じメンバーと顔を合わせる回数が比較的多くなる地方の方がやりやすいかも?

This post is the No.8 article of pyspa Advent Calendar 2015