Azure Virtual Machinesのクォータ (コア数上限) の引き上げ

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IaaSのAzure Virtual MachinesでGPUインスタンスであるNCシリーズのVMを使いたい、というシナリオで、クォータを確認し、その引き上げをリクエストする方法を紹介します。

Azureサブスクリプションの準備

Azureを使うには、「Azureサブスクリプション」が必要です。Azureサブスクリプションには、さまざまな種類があります。Azureサブスクリプションをすでにお持ちの方は、自分がどの種類のAzureサブスクリプションを使っているのか確認してください。

Azureサブスクリプションをまだお持ちでない方は、1か月間有効な20,500円分のクレジット (無料枠) が提供される無料試用版の登録をお薦めします。無料アカウントの登録には、Microsoftアカウント、電話番号、クレジットカードが必要です。

クォータの確認

Azureサブスクリプションには、「クォータ」があります。クォータとは、Azureのさまざまなリソースに設定されている制限です。Azure Virtual Machinesでは、Azureリージョン、VMインスタンスのシリーズごとに、クォータが設定されていることに注意してください。

仮想マシンのコアには、リージョンの合計の制限だけでなく、別に適用されるリージョンのサイズ シリーズ (Dv2、F など) ごとの制限もあることに注意してください。 たとえば、米国東部で VM のコア上限が 30、A シリーズのコア上限が 30、D シリーズのコア上限が 30 のサブスクリプションがあるとします。 このサブスクリプションでは、30 の A1 VM、30 の D1 VM、または合計コア数が 30 を超えないこの 2 つの組み合わせ (例: 10 の A1 VM と 20 の D1 VM) のデプロイが許可されます。

Azureサブスクリプションに設定されているクォータを確認してみましょう。Azureポータル (https://portal.azure.com/) で、「サブスクリプション」>「確認対象のサブスクリプション」>「使用量 + クォータ」に進みます。たとえば、NCシリーズのクォータを確認したい場合は、プルダウンリストで「Standard NC ファミリ Cores」、「すべてのプロバイダー」、「すべての場所」(リージョン)、「すべて表示」を選択します。

次の画面では、すべてのAzureリージョンで、NCシリーズに対して6コアのクォータが設定されていることが分かります。

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この場合、各リージョンで、6コアのNC6のVMを1台作成可能です。NC12など、6コアより多くのコア数を持つNCシリーズのVMは、作成できません。

これらすべてのAzureリージョンでNCシリーズを使えるわけではないことに注意してください。次のページで、NCシリーズを利用可能なAzureリージョンの最新状況を確認できます。本稿執筆時点 (2017/07/31) では、米国東部、米国中北部、米国中南部、米国西部 2、北ヨーロッパ、西ヨーロッパの6リージョンで利用可能です。

無料試用版の従量課金サブスクリプションへのアップグレード

Azureの無料試用版サブスクリプションをお使いの場合は、おそらく、NCシリーズのクォータが6未満になっているはずです。この場合、最小のNC6インスタンスのVMの作成すら行うことができず、事実上NCシリーズを使えません。そのため、NCシリーズを使うためには、クォータの引き上げ依頼を行う必要があります。

クォータの引き上げを行う前に、従量課金サブスクリプションへのアップグレードを行う必要があります。従量課金サブスクリプションへのアップグレードを行っても、無料試用版のクレジット (無料枠) は引き続き有効ですので、クレジットを超えない限り完全無料で利用可能です。

無料試用版サブスクリプションでクォータの引き上げは可能ですか。

無料試用版サブスクリプションは、クォータの増量には対応していません。無料試用版をお持ちの場合、従量課金のサブスクリプションにアップグレードしてください。アップグレードの詳しい方法については、「Azure 無料試用版を従量課金制にアップグレード」をご覧ください。

クォータの引き上げ依頼

Azureポータルの「使用量 + クォータ」で、「引き上げを依頼する」をクリックします。「新しいサポート要求」で、次の情報を入力し、サポート要求を作成します。

  • 「問題の種類」: 「クォータ」
  • 「サブスクリプション」: 対象のAzureサブスクリプション
  • 「クォータの種類」: 「コア」
  • 「サポート プラン」: 「クォータ サポート - 含む」
  • 「重大度」: 「C - 最小限の影響」
  • 「デプロイ モデル」: 「リソース マネージャー」
  • 「場所」: NCシリーズを利用可能なAzureリージョンのうち、自分が利用したいリージョン
  • 「SKU ファミリ」: 「NC Series」
  • 「New Limit」: 現在のクォータより大きいコア数 (NC6を使いたい場合は「6」)
  • 「ご希望の連絡方法」: 「メール」または「電話」
  • 「言語」: 「日本語」
  • 「連絡先情報」: 名前、メールアドレス、電話番号など

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マイクロソフトのサポートより、メールや電話で連絡が来るはずですので、適宜やり取りを行ってください。Azureポータルの「ヘルプとサポート」で、サポート要求の状況を確認できます。Azureポータルの「使用量 + クォータ」で、リクエストした新しいクォータが表示されれば、クォータの引き上げは完了です。