全国2,000万人の滑るのを恐れて何も言えないで怯えている皆様、こんばんワールド。
冬の寒さも深まってまいりまして、一部では道が凍結したり、足元を気をつけなければ、うっかり滑ってしまう季節になってまいりました。
滑ると言いましても、全てに於いて悪いこととは限らないものでございます。
そう、コミュニケーションに於きましては、役立つのであります。
本日は、この冬を快適に滑るためにHipChat Integrationを利用して作成した/dajare
コマンドをご紹介いたします。
Integrationって何?
HipChat Integration は、HipChat のルームへの投稿やユーザーの参加などのイベントをウェブフックとして連携する仕組み、またはその仕組を利用したサーバーのことです。
昨今流行りのChatOpsを実現する仕組みとして利用できます。
ChatOpsと聞くと、Hubotなどのボットを思い浮かべる方も多いかと思います。
Integrationを利用する利点としては、
- Webアプリケーション開発の技術で作成可能
- ボット用のアカウントやOAuth認証トークンの発行などのちょっと面倒くさい準備が不要
- 複数のルームへの展開が容易
といったものがあります。
セットアップ手順
Room の選択
まずはWebのHipChatにログインし、Integrationを設定したいRoomへ行きます。
BYO Integration を選択
Itegration の名前を設定
BYO Integrationの名前を設定します。
ここでは、とりあえずDajareとしておきます。
コマンドを設定
Add a command
にチェックを入れると、コマンド名やIntegration のWebhookのエンドポイントを入力できます。
Enter your slash command
には使いやすいコマンド名を入れましょう。/dajare
で構いませんが、/d
など短いコマンド名に設定しておくと、iPhoneなどモバイルクライアントから気軽に滑れるようになります。
さぁ、滑ってみよう。
おめでとうございます。
これで滑るための準備は完了です。普段の何気ない会話に、ちょっと /dajare
を付けることで、誰も傷つけることなく、HipChatのルームにも冷たい空気が押し寄せることでしょう。
ソース
ここまでご紹介したdajare
コマンドを提供するDajare は、MITライセンスでオープンソースとして公開しております。
BYO Integrationとして登録すると、例えば、
などのように、企業秘密に相当することで滑ろうとすると、そのメッセージがDajareサーバーに送らることになるため、コンプライアンス上のリスクを懸念されることと思います。
そのような場合、自社でDajareサーバーを構築することで、リスクを回避した上で滑ることが可能です。
最後に
HipChat Integration を利用した、/dajare
コマンドを提供するDajareサーバーと、それをBYO IntegrationとしてHipChatのルームに設定する方法について、ご紹介しました。
コミュニケーションの円滑化は、ビジネス及び開発すすめる上で重要なアクションであります。
逆に、コミュニケーションの取りづらい環境では、もちろん、社員同士のコラボレーションなどは望めることはなく、緩やかに衰退してく組織となりえます。
コミュニケーションを円滑にするための活動の1つとして、発言の敷居を下げることがあげられます。
「こんなことを言っても良いんだ」という空気を組織内に醸成することで、発言を引き出すことが期待できます。その1つの具体的な方法として、ダジャレという、一見どうしようもないことを発する活動があります。
しかしながら、これを多様し過ぎると、発言者に対して、「この人は大したことを言わない人なのではないだろうか」という誤解や、人間関係を悪化させる可能性もあります。
このような問題を解決しつつ、本来、ダジャレに求められた発言の敷居を下げる効果を最大限に発揮させるため、Dajareサーバー及び/dajare
コマンドが有効ではないかと考えております。
皆様が、円滑に滑れることを期待しております。