16
18

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

ASUS Chromebook C100PAでEmacsを使えるまで

Last updated at Posted at 2016-08-10

ASUS Chromebook Flip C100PAcroutonをインストールし、Emacsを使えるようにする手順です。

前回「ChromebookでEmacs」ということで概要を紹介しましたが、今回はASUS C100PAでEmacsを使えるまでのインストール手順を紹介します。普段WindowsやMacを使っていてUbuntuに不慣れな人(私もです)向けに書きました。C100PAであればほぼ同じような手順でEmacsが使えるところまでできるのではと思います。Emacsを使わない人も途中までは参考になるかと思います。
C100PA
desktop.png

前準備

Chrome上でCtrl+Alt+Tでcroshが起動しますので、必須というわけではないですが、以下の2つをいれておくと便利です。

参考URL
http://qiita.com/monamour555/items/5ed73c1d22a7d76cc9d1

croutonインストール

croutonをインストールします。

ここでは、

  • ubuntu (Trusty)
  • xfce

を使用します。

crosh上で

$ sudo sh ~/Downloads/crouton -r trusty -t xfce,keyboard,audio,extension,touch

とします。

暗号化はしないので-eはつけていません。
(USBメモリにインストールの場合は暗号化をつけたほうがよいかも)

動作確認

chrootするだけの場合は、croshで、

$ sudo enter-chroot

とします。この時点でCUIでUbuntuが使えます。

GUIを起動する場合は、croshで、

$ startxfce4

とします。Ubuntu+Xfceの画面が起動します。ここから先はChromeOSではなくUbuntuでの作業となります。

ChromeOSとUbuntuの画面を切り替えるには、Ctrl+Alt+Shift+←を押します。
はカーソルキーではなく、escキーの右隣りにあるキーです(F1)。

キーの押し方に少しコツがあって、

  • 先にCtrl+Alt+Shiftを押した状態を作る
  • Ctrl+Alt+Shiftを押したまま)を押す
  • Ctrl+Alt+Shiftを押したまま)を離す
  • Ctrl+Alt+Shiftを離す

というようにしてください。

キーボードレイアウトを変更

Settings->keyboardー>Layout
Keyboard LayoutJapaneseを追加し、Englishを削除します。

日本語フォントのインストール

任意の日本語フォントをダウンロードして、~/.fonts/にコピーします。
フォントが認識されない場合は、下記コマンドを実行します。

fc-cache -fv

検索キーをCtrlキーに

Aキーの左隣にある検索キーをCtrlキーにします。

参考URL
http://d.hatena.ne.jp/kenbeese/20120214/title

検索キーのキーコードを調べる

C100PAではAのとなりにあるのはCtrlキーではなく、検索キーです。
xevコマンドを実行して、表示されるウィンドウで調べたいキー(検索キー)を押します。

結果、「検索キー」キーコードが133であることがわかりました。

KeyPress event, serial 37, synthetic NO, window 0x2000001,
    root 0xe7, subw 0x0, time 89254763, (-290,235), root:(621,544),
    state 0x0, keycode 133 (keysym 0xfe78, Overlay1_Enable), same_screen YES,
    XLookupString gives 0 bytes: 
    XmbLookupString gives 0 bytes: 
    XFilterEvent returns: False

KeyRelease event, serial 37, synthetic NO, window 0x2000001,
    root 0xe7, subw 0x0, time 89254900, (-290,235), root:(621,544),
    state 0x0, keycode 133 (keysym 0xfe78, Overlay1_Enable), same_screen YES,
    XLookupString gives 0 bytes: 
    XFilterEvent returns: False

xmodmapコマンドで現在の設定を表示します。

 $ xmodmap -pke

表示された内容を元に、~/.Xmodmapファイルを作成します。
今回は以下の3行のファイルになります。

keycode 133 = Control_L NoSymbol Control_L 
clear Lock
add Control = Control_L

fcitx-mozcをインストール

apt-getするだけです。

 $ sudo apt-get install fcitx-mozc

Input Methodの設定

Settings->Input Methodでfcitxを選択します。
Screenshot - 080716 - 14:31:31.png

fcitxの設定

Settings->Fcitx Configuration->Input Method Configurationを開きます。Input MethodタブでMozcを追加します。
input-method-configuration.png

日本語入力の切り替え設定

Global Configタブで変換キーの割り当てをします。
Show Advance Optionにチェックをして、以下のキー設定をします。

キー 割り当て
かな↔英数(Alt+Kanji) 日本語入力をON/OFF(Trigger Input Method)
かな↔英数(Zenkakuhankaku) 日本語入力をON/OFF(Trigger Input Method)
英数(Muhenkan) 日本語入力をOFF(Inactivate Input Medhot)
かな(Henkanmode) 日本語入力をON(Activate Input Method)

hotkey.png

Emacs

参考URL
http://nkenbou.hatenablog.com/entry/2015/06/30/051408

apt-getだと少し古いので、自分でビルドします。
configure,make,make installするだけです。

Emacsでmozcを使う

Emacsを自分でビルドしたので、mozc-emacsのインストールにはapt-getを使わないようにします。apt-get mozc-emacsすると、依存パッケージemacs24がインストールされ、Emacsが2つになってしまいます。

 $ sudo apt-get mozc-emacs-bin

で、/usr/bin/mozc_emacs_helperがインストールされる(はず)。

https://github.com/google/mozc/blob/master/src/unix/emacs/mozc.el
を適当なload-path上にコピーします。

Emacsをaptでインストールした場合は、mozc-emacsもaptでインストールするのがいいと思います。

 $ sudo apt-get mozc-emacs mozc-emacs-bin

cmigemo

apt-getするだけです。

 $ sudo apt-get install cmigemo

おしまい

C100PAであれば、以上の手順でだいたいEmacsが実用的に使えるようになっていると思います。私の場合、だいたいこれくらいの手順で手持ちのinit.elがエラーなく動作するようになりました。

これで普段からEmacsを持ち運べるようになります!

16
18
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
16
18

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?