#はじめに
最近CUDA Toolkit 8.0 がリリースされてVisual C++ 14.0対応になったようです。
http://docs.nvidia.com/cuda/cuda-installation-guide-microsoft-windows/#axzz4LpboNmuU
またいつの間にか、Visual studio 2015 の Visual C++ 14.0コンパイラ部分が独立して、[Visual C++ Build Tools] (http://landinghub.visualstudio.com/visual-cpp-build-tools)
としてインストールできるようになっていたので、Visual studioなしでもCUDAが動かせそうです。
このため、今までよりもWindowsでのchainerのGPU計算環境の構築が少し簡単になりそうなのでやってみました。
※注意 2016/12/20時点でChainer v1.19.0ではインストールに失敗するので、Chainer v1.18.0をインストールしてください。[dsannoさんより修正のリクエスト]
(https://github.com/pfnet/chainer/pull/2031)が上がっているので、v1.20.0では解消されそうです。
⇒(2017/2/24追記)chainer v1.21.0では解消されていました
#環境、インストールしたもの
- Windows 10 Professional
- GeForce GTX 1070
- Visual C++ Build Tools
- CUDA Toolkit 8.0 (8.0.44)
- cuDNN 5.1
- Anaconda3 4.2.0 (Python 3.5)
- Chainer 1.16.0
#手順
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Visual C++ Build Toolsをダウンロード・インストール
http://landinghub.visualstudio.com/visual-cpp-build-tools -
CUDA Toolkit 8.0をダウンロード・インストール
https://developer.nvidia.com/cuda-downloads -
cuDNN 5.1をダウンロード(登録の必要あり、なくても動く)
https://developer.nvidia.com/cudnn
解凍して、CUDAフォルダ内の「bin」「include」「lib」を
C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v8.0\
以下に貼り付け(上書き) -
Anaconda 4.2.0 Python 3.5 64bit をダウンロード・インストール
https://www.continuum.io/downloads -
chainerインストール前に、環境変数を追加。こちらを参考にしました。
環境変数「PATH」に以下のパスを追加する
C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0\VC\bin
環境変数「INCLUDE」に以下のパスを追加する
C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Include\10.0.10240.0\ucrt
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chainerのインストール
Anaconda Promptを開いて以下を実行
pip install chainer