これは写真プリンタの状態マシンである。
写真プリンタでは、印刷中に電源オフ要求があっても、インクや紙を無駄にしないよう、すぐには電源オフ処理をしないで、いま印刷している写真を印刷終わってから電源オフ処理を始めたい、という要求がある。
待機中は電源オフ要求があればただちに電源オフ処理を始める。
印刷中は電源オフ要求があったら下の領域でラッチして覚えておき、印刷が終わったところでラッチを調べ、電源オフ要求があったならば、電源オフ処理を始める。
このように、何かをやっている最中に、何かが起きることを覚えておきたい、というときに、直交合成状態を使うことができる。
この形のことを Latch State (ラッチステート)パターンと言う。リアルタイムUMLワークショップという本の中で、ブルースダグラスさんが命名している。
リアルタイムUMLワークショップ [大型本]
ブルース・ダグラス (著), 鈴木 尚志 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/dp/4798121118/