本記事は管理画面Advent Calendar 2014のために書かれました。
ということで、「管理画面チラ見せ♡ナイト」第二回に登壇したときに話した内容のまとめました。
発表時のスライドはこちら、Cloud CMOの管理画⾯ チラ♡⾒せナイトです。
私の所属しているイノーバではすでにブログでレポートを公開してしまっているので、個人ブログとして使っているQiitaにまとめています。
コンテンツマーケティングについて
私が開発しているCloudCMOは、コンテンツ・マーケティングをするためのプラットフォームです。コンテンツ・マーケティングとはなにか?と話を始める前に、まずアウトバウンドマーケティングとインバウンドマーケティングについての説明をいたします。
アウトバウンドマーケティング
アウトバウンドマーケティングは、TVやCM、展示会を使って、会社が外に向けて商品を売り込むマーケティングです。
インバウンドマーケティング
インバウンドマーケティングは、検索キーワードを使って検索しウェブページにたどりつくなど、生活者が興味を持っている状態で、商品を知ってもらうマーケティングです。直接商品を売り込むのではなく、徐々に商品知識を身につけてもらってから購買につなげていきます。
コンテンツマーケティング
では、コンテンツマーケティングとはなにかというと、インバウンドマーケティングにとても近く、コンテンツとあるように、自社の製品やサービス販売を目的としてブログ、ポッドキャスト、ebook、ホワイトペーパー、動画などのコンテンツを使って、自社の商品をPRしていくマーケティング手法です。商品を直接売り込むではなく、商品に関する周辺知識についてのブログ記事を掲載し、その一部に自社の製品も売り込むような見せ方をします。
通常4つのステップ、(1)訪問者→(2)潜在顧客→(3)リード獲得→(4)顧客をへて成果(サービスの契約)に繋げます。
例えば、QiitaTeamの会員になってもらいたいと考えた場合
1.訪問者
「Advent Calendar 2014」といったユーザー発信型の企画の場を提供し、Qiitaのサービスを使ってもらう
2.潜在顧客
「エンジニアライフ」というブログを定期的に書きQiitaを使うようなエンジニアの仕事を紹介をする。
注:エンジニアライフというブログはありません
3.リード(見込み顧客)獲得
Qiitaを無料で使い続けながら、簡単に記事がかけて簡単に情報共有できる体験をしてもらう。Qiitaのファンになってもらう。
4.顧客
社内の情報共有にも使えそうだからと、QiitaTeamを契約する
以上のステップを見る通り、コンテンツマーケティングは短期的ではなく長期的な視点にたったマーケティングです。
コンテンツマーケーティングについて詳しくは知りたい方は「商品を売るな」にわかりやすくまとめていますので一読をオススメします。
駆け足でコンテンツマーケティングについて書きました。
では、さっそくサービスの管理画面についての話です。
管理画面について
今回のチラ見せナイトではCloudCMOを管理するための管理画面の話をしました。まだサービスが立ち上がったばかりでしっかりとした管理画面がないのですが、3つのサービスを使い分けて管理しています。
3つの管理画面
Amazonマネージメントコンソール
弊社のインフラはAWS上で動いており、サーバーの管理はAmazonマネージメントコンソールを使い、必要に応じてAWSのAPIを使って内製の管理システムに統合しています。
Datadog
Datadogはあまり聞いたことがない人が多いと思いますので簡単に説明すると、SaaS型のモニタリングサービスで、各種クラウドサービス(AWS、Github、Jenkins、Slack)から数字を集約しグラフで可視化し監視をするためのサービスです。モニタリングというと、CPU使用率やメモリー使用率などのシステムに関することが多いですが、DatadogはWebAPIを提供しており、あらゆる数字をDatadogに集約することができます。
内製管理システム
AWS、Datadog、顧客管理システムを統合した管理システムです。
AWSの利用料金、顧客別のサーバー管理、カスタマーサポートやセールスのシステムと連動したシステムです。
この管理画面で実現したいことは、カスタマーサポートからシステムに関する問い合わせが来たらどのサーバーの上で動いているどのサービスでいつ問題が発生しているのかか、今どんな状態なのかひと目でわかるような監視システムです。
効果測定と管理画面
弊社が提供するサービスはマーケティングツールのため、マーケティングの効果があったかどうかモニタリングする必要があります。PVやUUが増えればシステムの負荷も連動して増加するためシステムに関するメトリクスとサービス関するメトリクスを統合した管理画面が必要になってきます。またシステムの設計思想はマイクロサービスの考え方を取り入れており、各サービスをWebAPIで連携できるようにし、各サービスを疎結合にし、必要に応じてサービス同士をつなげるようにしています。管理画面も各クラウドサービスとの連携を前提とした作りにしています。
ユーザーの満足度を最大化するために管理しやすく、画面をみたときに迷わずにすぐにアクションがおこなえるような管理画面を目指して日々改良していきたい思っています。