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複数のiPadに一括でアプリをいれるタスクが回ってきた(MDMサーバなし編)

Last updated at Posted at 2016-01-15

はじめに

iPadを10台使うことになって、複数同じものをダウンロードしなくてはいけなくて、しかもイベントがあるごとに毎回やらなくてはいけなくて、手作業で全部やるのはだるすぎて、いろいろググってみたところ、Apple Configuratorといういい感じのものがあるそうなので、試してみました。

Apple Configurator

AppleConfigurator.png

Apple Configurator を使えば、企業や学校において多数の iPhone、iPad、iPod touch を誰でも簡単に一括して設定・導入できます。

だそうです。
Appleの公式ツールなので、信頼性も高いです。
アイコンもそれっぽいね。

  • やりたいこと
    • アプリの一括インストール
    • wifiの一括設定
    • ドキュメントの一括転送
    • 再利用できるいい感じの設定
    • あわよくば、壁紙とかロック画面とか設定したい

※ 今回はMDMサーバを使用しない方法をお伝えします!

接続設定

  • iPadを単純にUSBで接続

10台USBハブを駆使してつないでみた結果がこちら。

configurator2.png

9台しか繋がっていないのは、しらんw
のちのち繋がっていない1台を特定しようと思う。

この段階で私のMacBook Proのクーラーがうるさくなってきた。。
「!」マークが付いているのは、デバイス側で応答していないのが原因ということだったので、応答してみる。

  • 各iPadを開いて、パソコンを信頼する

iPadを開くと、「信頼しますか?」と聞かれるので「信頼」にする。
最初は上のキャプチャの通り、全部が「iPad」となっているので、分かりにくいが、この信頼作業を1つ1つ行い、「!」がなくなったものから名前をつけていくと、識別がしやすくなる。

基本設定

  • 名前をつける

名前フィールドをダブルクリック(間隔がながいやつ)して、名前を変更すると、iPad側の名前も変わっている。
iPadの名前を確認するには、設定 -> 一般 -> 情報 -> 名前と進む

ここまでの作業で以下のようになる。

configurator3.png

バージョン違いが目立つので、とりあえず、全部9.2にしようと思う。
iPad全てをネットワークに接続する必要はなく、管理しているMacがネットワークに繋がっていれば問題ない。
注意点
モバイルwifiでこの作業をやってはいけない。。恐ろしく時間が掛かる。

ブループリント

iPadの設定テンプレート的なものを作りたいときに使うのが、ブループリント。
ブループリントを利用して、以下のテンプレートを作成する。

  • app
  • wi-fi設定
  • 各種制限

※ 書類のテンプレート化はできないようでした。できた方はコメントください。

  • 配布するappをiTunesからMacにインストールする

まず、iTunesを立ち上げ、iPad用のアプリをインストールします。
この時iTunesで使用する「Apple ID」に注意が必要です。
後ほど説明しますが、この時使用したApple IDは、各iPadがアプリの初期起動時に入力する必要があります。
毎回入力するのではなく、1日に1回程度なので、個人のアカウントでも特に問題ないのですが、管理者がスケールできないのは、リスクなので、共有アカウントを作るのがいいかもしれません。

アプリをダウンロードしたら、$HOME/Music/iTunes/iTunes Media/Mobile Applications/以下に配置されているはずです。

  • 配布するプロファイルを作成する

Apple Configuratorをアクティブにした時に現れる上部のメニューバーから、ファイル -> 新規プロファイルと選択すると以下のようなプロファイル作成画面が現れる。

configurator4.png

設定できるプロファイルは見ての通りで、wi-fiや各種制限から、VPNの設定までできる。
この中からwi-fiを選択して、wi-fi設定を追加し、制限を選択して、保存

  • appとプロファイルをブループリントに登録

ブループリント -> ブループリントを編集 -> 新規でブループリントを作成して名前をつける。
作成したブループリントをダブルクリックして、情報,app,プロファイルを追加する。
これで準備完了!
ブループリント -> ブループリントを終了でブループリント画面から出る。

  • 各デバイスにブループリントを適応する

ブループリントを適用するデバイスを選択し、ブループリント -> [作成したブループリント]で適応できます。

  • ブループリント適用後の操作

アプリは、iTunesで利用したApple IDを各端末で入力する必要があります。
これは新しいappを追加するたびに入力しなければいけません。
iPad自体にAppleIDを登録する必要はありません。

プロファイルは、各デバイスでインストール作業をする必要があります。

  • 再実行時の挙動

ブループリントは、再実行時に差分適用ができます。
すでにアプリが入っているものに関しては「入れ替えますか?」と聞いてくるので、入れ替えないようにすれば、アプリに影響はありません。

書類の配布

ブループリントで配布できなかった書類は、違ったフローで追加します。
ここでの注意点は、「書類はデフォルトアプリ以外のアプリにに入れる」ということです。
つまり、端末にただ単純にファイル転送することができず、PDFをiBookに入れることもできません。
PDFファイルを配布するのであれば、あらかじめAdobe Readerのアプリをインストールし(ブループリントとかで)、そのアプリに対して書類を追加します。

以下、PDFを配布する方法を記載します。

  • Adobe PDF Readerをインストール

先ほどのブループリントを駆使して、Adobe PDF Readerをインストールします。

  • ファイル配布

Apple Configuratorで書類を送信するデバイスを選択し、追加 -> 書類 -> Adobe PDF Readerでファイルを選択し、送信する。

初期化

使い終わった後に初期化したいなと思った時にどうやるか。

アクション->詳細->全てのコンテンツと設定を消去

configurator5.png

これをやると、iPadにがっつり「こんにちは」って出てくる。
なお、全台同時に初期化することもできるが、iPadの名前も初期化されてしまうので、
元々の名前を再設定する時には、一台ずつやったほうがいいと思う。

この状態で、もう一度、ブループリントを流せば、先ほどと同じ状況になる。

今後やりたいこと

  • 壁紙やロック画面の変更
  • 監視設定
  • MDMサーバ
  • リモートでのファイル送信
  • 画面共有
  • 企業用Apple Store アカウントの作成

最後に

個人のMacでも簡単にiPad管理ができました!
これで次回からまた楽に作業ができそうです!
こうしたらもっといいよ!みたいなものがあれば、コメントください。

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