#モバイルアプリ分析サービスのpostback連携とは
モバイルアプリ分析サービスは、モバイルアプリの広告効果やユーザ行動データ分析をサポートするプラットサービスで、現在これらのサービスを提供しているプレーヤーは国内海外含めて数多く存在しています。
メジャーなモバイルアプリ分析サービスとしては以下のようなものがあります。最近ではadjustやAppsFlyerなどの海外サービスを利用するケースが国内でも増えているようです。
基本的には、各種イベントを定義してモバイルアプリ内に埋め込み、ユーザ行動をトラッキングし、データを収集、分析する仕組みになっていますが、この収集データを他の連携サービスへも転送する仕組みをpostbackと言っています。
モバイルアプリ分析サービス上で、さまざまな分析やレポーティングができるのに、そもそもなぜ、postbackして他サービスにデータを転送し連携する必要があるのかというと、複数のサービスからのデータソースを横断してユーザ行動分析したり、より柔軟な角度での分析、ユーザのセグメンテーションを作成したり、といったニーズがあるからです。
インテグレーション型postback連携
インテグレーション型postback連携は、モバイルアプリ分析サービス上の管理画面から連携先サービスを選択し、簡単に設定することができます。各社ともパートナープログラムを提供しており、様々なサービスと容易なpostback連携を実現しています。
- Adjust: Integrated partners
- AppsFlyer: Partners
- TUNE: Integrated Technology Partners
- KOCHAVA: Network & Publisher Integrations
カスタムURL型postback連携
カスタムURL型postback連携は、連携サービス側がpostback用のエンドポイントURLを準備し、それをモバイルアプリ分析サービスのイベントに登録することで、postbackすることができます。エンドポイントURLにpostbackしたいデータ項目を柔軟に設定できる点がメリットですが、個別でpostback URL(エンドポイント+取得データ)を設定する必要があります。
- Adjust: Working with Callbacks
- AppsFlyer: Push APIs
- TUNE: Adding a Postback URL for a Non-Integrated Partner
- KOCHAVA: Create a Custom Postback
#Treasure Dataへのpostback連携のニーズ
連携先としてTreasure Dataを選択すれば、さまざまなソースからのデータを大量に格納することができ、そして、その大量データを横断的に、馴染みのあるSQLを使って、柔軟にデータ分析することができます。
AdjustとTreasure Dataのpostback連携
今回は、adjustからTreasure Dataへの、インテグレーション型postback連携をするため、設定を紹介します。
カスタムURL型postback連携の設定については、こちらの記事で詳細に紹介されていますので、ご参考ください。
追記
(20161122)Adjustの管理画面が新しくなり、本記事で記載していた手順は古くなったため、削除しました。
新UIベースの手順については、下記Treasure Dataのドキュメントをご参考ください。
Raw-Data Access to Adjust Events
#まとめ
モバイルアプリ分析サービスが提供しているpostback連携を利用し、モバイルアプリのユーザ行動データをTreasure Dataに格納する方法について紹介しました。
Treasure Dataに格納したデータをどのようにSQLで分析するのか、またそこから先、分析したデータの結果を他のサービスにどのように渡し連携するのか(DSPや広告配信など)、については、また別途エントリを書きたいと思います(今月のAdventで他のメンバーが書いてくれるかもしれません)。