Room というサービスをご存知でしょうか。Slack の Integration があり、Slack 上で
/room
と書くだけでいきなりビデオミーティングの部屋が出来てそのままブラウザで F2F ミーティングができるすごいやつです。今朝、 Room の CEO とまさに Room を使ってユーザーインタビューに答えたんですが、英語が苦手なせいでどれだけ Room が素晴らしいと思っているかを伝えきれなかったので、日本語圏の人に宣伝することで貢献しようと思います。
表情を見て話そう
英語が苦手な僕と日本語がわからない Room の中の人とでは、コミュニケーションが困難です。僕が『表情ってえーと英語でなんて言うんだっけ……』とか言ってても彼には僕が言葉に詰まっていることしか伝わりません。が、言葉に詰まっていることはちゃんと伝わります。
テキストベースのコミュニケーションは、明瞭で、高速で、多くの場合口頭での会話より吟味された言葉が交わされます。僕はこの点でチャットやブログ、Twitter などのテキストベースコミュニケーションを大変気に入っています。
ですが、言葉に詰まっている、悩んでいる、『元気だ』と言いつつも少しつかれた表情をしている。などという情報は、圧倒的に表情に詰まっています。チャットのレスポンスが遅い時、言葉に詰まっていると判断すべきか、画面の向こう側でオレンジジュースが机にぶちまけられたのかを知るすべはありませんが、ビデオミーティングならお菓子を食べて言葉を発せない膨らんだ頬を見ることは簡単です。
口頭での会話はしばしば話を脱線させ、まったく別の話題をどこからか呼び寄せます。浮ついた表情は会議から真剣味を奪い、硬い無表情はそれだけで同席者を萎縮させるでしょう。テキストベースならこんなことはありません。伝えるべき情報を伝え、伝えなくてもいい情報を伝えずに済みます。
どちらも一長一短で、どちらの方が優れているかという話ではありません。どちらも損なわれてはいけないということです。
表情を見て話すためだけに電車に乗ったり、厚手のコートを着こむ必要はなく、Room で十分に相手の表情を見ながら冗談を交わすことは可能です。例えば趣味のプロジェクトについての相談だったり、夜の一人飲みに相手が欲しいなら、カフェも居酒屋も必要なく、ブラウザと手元のドリンクだけですぐさま始められる選択肢があるということを、覚えておいてください。
同じものを見よう
Room には、標準で Screen Share 機能が備わっています。デスクトップ全体をシェアするのも、特定のアプリケーションのウィンドウをシェアするのも簡単です。特別な操作は特に必要ありません。
現実の会議室だと、プロジェクターを使って壁面に画面を見せたりしますよね。ああいう感覚です。同じ画面をみんなで見ながら一つのことについて話し合うのは、とても楽しい体験です。最近だと Quick Time で iOS デバイスの画面をキャプチャすることができるようになったので、手元の iOS デバイスをいじりながら、こういう動きだよと説明することだって出来ます。
スクリーンショットの画像をそのままアップロードできないのは Room の少し残念なところですが、それはフィードバックしておいたので、彼らが価値を感じてくれれば遠くないうちに実装されるかと思います(DropBox 経由なら今でもファイルシェアが出来ます)。
いいとこどりしよう
Room の画面右には、テキストチャットがついています。簡単なテキストチャットですが、これは実に良く会話をサポートしてくれます。
URL やメールアドレスを口頭で伝えた経験はありますか?僕はありますが、毎回二度としたくないと後悔します。ぺたっとチャットに URL を貼ったら、『今貼った URL なんだけれど』と会話をよどみなく続けることが出来ます。今回のユーザーインタビューでも、これはとてもよく機能してくれました。主に、僕の発音が原因で相手が聞き取れなかった単語を補足としてチャットで伝えるという方法で。
口頭会話のためのチャットが Slack にどんどん流れてしまうと、意味の分からないログが蓄積されて混乱の元になります。一度お使いいただければ、口頭のためのテキストチャットが標準で用意されているのは、こんなに便利だったんだと気づいてもらえるでしょう。
『まずは、サインアップします』
自分がいくつの Web サービスのアカウントを持っているか数えたことはありますか?サインアップに慣れすぎてしまったせいで、アカウントを求められることに疑問を覚えなくなって久しいですが、 Room はアカウントがなくてもいきなりビデオミーティングルームに入ることが出来ます。
パソコンに明るくない同僚と遠隔でぱぱっと口頭で相談したいとき、これは非常に便利です。始めたいのは会話であって、アカウントのパスワードを新しく考える事ではありませんからね。
会話しよう
ということで、Room の宣伝記事でした。興味があるけど一人でビデオミーティングするのはちょっと……という時は Twitter などで僕に Room の URL を送ってくれれば、手すきの時なら少しお話したり出来ますから、気軽にお声がけください。晩酌のお誘いも受け付けております。
みんなで楽しい雑談をしましょう!