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Twitter gemでツイート検索する場合の要点、及び:since_id指定を有効にするモンキーパッチ

Last updated at Posted at 2015-04-22

Twitter gem を使って検索する場合には注意しないと API 規制を受けてしまうことがあります。この記事では検索する場合の tips 、そして :since_id 指定していても API 規制を受けてしまうことを解決するモンキーパッチを公開します。

#API上限
通常の認証:180回/15分(平均:5秒に1回まで)
Application-only auth:450回/15分(平均:2秒に1回まで)

#アクセスクライアントインスタンスの作り方
##通常の認証

require 'twitter'

client = Twitter::REST::Client.new(
  consumer_key:        'YOUR_CONSUMER_KEY',
  consumer_secret:     'YOUR_CONSUMER_SECRET',
  access_token:        'YOUR_ACCESS_TOKEN',
  access_token_secret: 'YOUR_ACCESS_SECRET',
)

##Application-only auth

require 'twitter'

client = Twitter::REST::Client.new(
  consumer_key:        'YOUR_CONSUMER_KEY',
  consumer_secret:     'YOUR_CONSUMER_SECRET',
)

#検索:Twitter::REST::Search#search(query, options = {})
##optionsパラメータ:
###標準

  • :geocode: 地点。"緯度,経度,距離"のフォーマットで指定。距離は mi または km 。
    例:"35.681382,139.766084,20km"(東京駅を中心とした半径20km以内。スペースを空けるとダメ)
  • :lang: 言語。 ISO 639-1コード で指定。
  • :locale: 地域。有効なのは "ja" のみ。
  • :result_type: 内容指定。デフォルトは "mixed"
    • "recent": 最近のツイート。
    • "popular": ポピュラーなツイート。
    • "mixed": popular と recent を混ぜたツイート。
  • :count: 取得数。デフォルトは15。最大は100。
  • :until: 指定日まで検索。"YYYY-MM-DD" のフォーマットで指定。ただし API では1週間までしか取得できず、 :until に1週間以前を指定してもやはり取得出来ない
  • :since_id: 指定 ID 以降から取得(最も古いツイート ID)。0または nil を指定すれば指定してない状況と同じ。 残念なことに、検索結果が100件以上ある場合には無効(検索結果が100件以上でも有効にするモンキーパッチを後記します)。
  • :max_id: 指定 ID 以前を取得(最も新しいツイート ID)。

###query内での設定だがパラメータ指定も可能なもの

  • :from: 指定アカウントからのツイートを検索。アカウント名(screen_name)を指定する。
  • :to: 指定アカウントへのツイート(ただしツイート冒頭にある場合のみ)を検索。アカウント名(screen_name)を指定する。
  • :exclude: "retweets" を指定すると、検索結果から公式 RT を排除する。
  • :filter: "links" を指定すると、リンクを含むツイートのみを検索する。

参考:

#検索例

query = "#ブラバンツなんたら" # 4/15の夜に *私だけ* が投稿したハッシュタグ。121ツイートあります。
since_id = nil
result_tweets = client.search(query, count: 100, result_type: "recent",  exclude: "retweets", since_id: since_id)
#=> #<Twitter::SearchResults:0x007ffb10d17cd0
     @attrs=
      {:statuses=>
        [{:metadata=>{:iso_language_code=>"ja", :result_type=>"recent"},
          :created_at=>"Wed Apr 15 15:39:04 +0000 2015",
          :id=>588365933179117568,
          :id_str=>"588365933179117568",
          :text=>"今気付いた、3位に汁だったんだw #ブラバンツなんたら",
    (略)

#検索結果インスタンス result_tweets の取り扱い
##検索結果が少ない((一週間以内の)検索可能範囲全体で100件未満の)場合(1回で全ての結果が取得できる場合)
result_tweets そのまま、もしくは result_tweets.to_a を対象にしてイテレータを使う。
検索結果が100件以上ある場合にこの方法を使うと API 規制を受ける場合があります。(詳細は後記)。
##検索結果の全てが1回で取得出来ていない場合(検索可能範囲全体で検索結果が100件以上)
result_tweets.take(100) などで取得数を指定してイテレータを使う。take(1000) などと :count 指定数以上の数を指定した場合にも、指定数量を上限としたツイート数を取得してくれる。 take メソッドの代わりに、引数付き first メソッドでも OK 。

##検索結果が多い場合に result_tweets.to_a を使うと
取得出来る(1週間以内のツイート) 全て の検索結果を取得しようとします。そのため、検索結果が非常に多い:count を100に設定していた場合、通常で最大18000件以上、Application-only authで最大45000件以上)場合には、 API を使い切るまでアクセスし、RateLimited エラーで終了してしまいます。しかも規制が掛からないようにと考えて :since_id を指定していても、その :since_id が検索2回目以降に含まれる範囲にある場合には :since_id 指定は有効になりません(要注意ポイント)。 これは Twitter gem のバグだと思います。
対策としては

  • take メソッドを使って取得数を決めてしまう
  • 後記するモンキーパッチ を当てて :since_id 指定を確実に有効にする

といった方法を用いましょう。

##検索結果の各ツイートインスタンス Twitter::Tweet のメソッド例
各ツイートインスタンスを tw とします。

  • ID : tw.id
  • ツイート本文: tw.full_text
  • アカウント名: tw.user.name
  • スクリーンネーム: tw.user.screen_name
  • ツイート数 : tw.user.statuses_count
  • フォロー数 : tw.user.friends_count
  • フォロワー数: tw.user.followers_count
  • リツイート数: tw.retweet_count
  • お気に入り数: tw.favorite_count
  • 添付画像URL: tw.media.first.expanded_url.to_s
  • リンク先URL: tw.urls.map { |t| t.expanded_url.to_s }
    (リンク先を複数有する場合もあるので)

###takeメソッドで取得数を指定してからイテレータを使う例

result_tweets.take(100).each_with_index do |tw, i| 
  puts "#{i}: @#{tw.user.screen_name}: #{tw.full_text}" 
end
#=> 0: @riocampos: 今気付いた、3位に汁だったんだw #ブラバンツなんたら
    1: @riocampos: パテルスキーもトップ10に入ったのか #ブラバンツなんたら
     :
    98: @riocampos: ルームポットのホーニヒ #ブラバンツなんたら
    99: @riocampos: あたっこ。ルームポット? #ブラバンツなんたら

100件取得されました。

###取得数を指定せず検索結果インスタンスに対して直接イテレータを使う例

result_tweets.each_with_index do |tw, i| 
  puts "#{i}: @#{tw.user.screen_name}: #{tw.full_text}" 
end
#=> 0: @riocampos: 今気付いた、3位に汁だったんだw #ブラバンツなんたら
    1: @riocampos: パテルスキーもトップ10に入ったのか #ブラバンツなんたら
     :
    119: @riocampos: sporzaで #ブラバンツなんたら きた\o/
    120: @riocampos: #ブラバンツなんたら かなぁ

全件121件取得されました。

#:since_id指定を有効にするモンキーパッチ

module Twitter
  class SearchResults
    def next_page
      return nil unless next_page?
      hash = query_string_to_hash(@attrs[:search_metadata][:next_results])
      since_id = @attrs[:search_metadata][:since_id]
      hash[:since_id] = since_id unless since_id.zero?
      hash
    end
  end
end

このモンキーパッチを使うと、 API へのアクセスが2回以上にわたる場合にも :since_id が有効になります( https://github.com/sferik/twitter/pull/682 でプルリクエスト提出済み)。

#参考
本件に関してより詳しい内容はこちらに書いています。要点だけを Qiita に引用しました。

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