falseコマンドを使っている方は、今すぐ点検を!
Single UNIX Specificationを策定しているThe Open Groupが、falseコマンドに深刻な不具合を見つけたことを発表しました。
影響を受けるシステムはfalseコマンドを実装しているほぼ全てのUNIX系OS であり、与える影響は計り知れないということです。
不具合の内容
現在のfalseコマンドのmanによれば、このコマンドは戻り値1(偽)を返すとされています。
しかしそれは、当然1を返してくるものと期待しているユーザーに対して 正直な動作 をしており、これはfalse(偽る)というコマンド名に対して実は不適切な動作をしています。
The Open Groupの対応方針
今回の不具合報告に合わせ、The Open Groupのスポークスマンは次の声明を発表しました。
確かに前述のとおりの不具合は見つかったものの、falseというコマンドの長い歴史からすればとても「いまさら」な話である。また、あまりに普及率が高いコマンドで及ぼす影響も甚大であることからも、もし修正を実施したとなれば「いまさら仕様を変えるなよ」と世界中から白い目で見られることは必至である。
我々もいまさらそんな苦労と顰蹙を買いたくないし、それに、今日(4/1)が終われば世の中もきっと我々の発表を無かったことにしてくれるに違いないと思うので、とりあえず今日をひっそり生きようと思う。
このようにThe Open Groupは 「それは断じて仕様である」メソッドの発動を示唆 しており、falseコマンドの動作は結局そのままになるものと見られています。