はじめに
多くの人はどのような環境でコーディングしているのだろうかと思うのです。Qiitaを見ていてもエディタネタも少なくないようですが、ハード環境ってあまり書いている人いないと思うのです。規約的にアウトかな?と思わなくもないですが、チャレンジしたことを書いてみます(規約違反の場合は削除するかもしれません)。
コーディング環境の優先度に関して
コーディング環境で優先することを人によって違うでしょうが、私は3つぐらいしか優先することないと思うのです。
1つ目は、キーボード
2つ目は、画面の広さ
3つ目は、外でもコーディングできる
キーボードに関してはエディタと同様に宗教論争が始まりそうな感じがしなくてもないですが、私はThinkPad系を好んで使用しています。
記事を見つけられないのですが、以前にはてぶで人気が出ていたキーボード評価にThinkPad トラックポイント・キーボードの評価されていました。私はThinkPad トラックポイント・キーボードを3世代にわたり愛用してきました(今は3世代目をメインに使用中)。
件の評価の記事にThinkPad トラックポイント・キーボードは剛性が弱すぎるとありましたが、私とまったく同じ評価でやっぱりそうだよなと笑ってしまいました。
このため、ThinkPadのキーボード(私は近年X260、X1 Carbon 2015,2014,X201s,X61を使ってきました)とThinkPad トラックポイント・キーボードはまったく別物だと私は考えています(2万円ぐらいになっても剛性上げたバージョン出してほしいなと思っています)。
このため、ThinkPadをメイン機にしているのですが、当然ながら問題が生じます。2つ目が改善しません。
では、どうするかですが、普通に考えれば2択です。
大きなサイズ(15インチクラス)のThinkPadを購入するかディスプレイの追加です。
大きなサイズのThinkPadの購入はあまり選択したくありません。それは最初に上げた外でコーディングしたいためです。家でこもっていると途中で嫌気と飽きてきたり、近くの本や漫画を取って休憩に入ってしまいます。別スタバ等でコーディングすることが格好いいとは思いませんが、集中力を維持するには環境は変えないとできないほど集中力がなくなったためです。
このためディスプレイの追加しか選択ができません。
ですが大きいディスプレイをつけては外でコーディングは不可能です。そこでモバイルディスプレイです。製品によってはThinkPad X260と大きさ・解像度に関して違和感がないでしょうし、多くの問題を解決できると思いました(思っただけ)。
必要なもの
外付けディスプレイが必要ですが、ThinkPad X260(12.5型)に対して違和感が少ないものが必要です。そこでOn-Lap 1101Hです。
サイズは少し違いますが、解像度は同じFullHDです。サイズと解像度が一番近いのはこの製品ではないかと思います。HDMIもDisplayPortも対応しているので、これで使用できます。
ただ、この製品はカバースタンドがあり、立たせることができますが、ThinkPad X260のディスプレイと一体感を持たせるには土台(本など)で高さをそろえるしかありませんし、それだと角度が揃えることができません。
となるとディスプレイと横付けできる器具が必要です。
そこでCR-LASP1BKでモバイルディスプレイをディスプレイのわきに付けます。これを使うことでノートのディスプレイの横にモバイルディスプレイをつけることができます。
イメージというか
これらをつなげることで以下のようにつなげてみました。
これでキーボードはThinkPadのそのままで、且つ解像度は3倍にしてある程度違和感を排除した構成です。
ここまで広ければ資料を広げっぱなしにできますし、エディタやデバッガーのウインドも重ねる必要もありません(画像ではそれっぽく広げていますが...ちょっと無理があります)。
快適だ!これをスタバなどでどやってやりたいところですが...
問題
まぁ、画像を見てみるとわかるように、たくさん問題があります。ちょっと列挙してみましょう。
・ケーブルが4本もつなげないといけていない
・安定感がない
・ベゼルが太すぎる
・合計2kgを超える
・横幅広すぎる
・思いのほか組み立てに時間がかかる上に恥ずかしい
採用したモバイルディスプレイはバッテリーがないため電源ケーブル(USB)も必要ですし、ディスプレイケーブルも必要です。見た目の不格好さがなんとも言えないところです。
また、使用したディスプレイをつける装置はスマフォ・タブレット用で400gまでです。それをモバイルディスプレイ(500g)に付けたので安定感がありません。1つのモバイルディスプレイに2つつければ安定しますので、もう1個ずつつければ解決しますが、足みたいのがどうしても邪魔になりまして...
ベゼルの絶望的に厚いです。2016年後半からノートPCでも狭いベゼルが流行りです(スマフォもタブレットもですが)。このため、この厚いベゼルが、残念でなりません。ディスプレイをまたいで資料を置かないように気を付ければいけるかもしれませんが、かっこよくありません。
最初に持ち運びたいと書きましたが、本体1kgオーバー、モバイルディスプレイ500gx2になるため、この構成で2kgを超えます。持ち運ぶには少し苦しいかなと思います。なんだか目的と手段をごっちゃにしている結果に...
横に配置したせいでもあるのですが、すごく横幅がありますね。席に換算すれば2人分くらいとりそうです。スタバでどやるには迷惑をかけるわけにはいきません。迷惑ですね。一つ上に付ければもう少し違うのかなと今思いました。
初めて組み立てるときに思いのほか時間がかかりました。もっとサクサク行くかと思ったのですが...あまり人前でやりたい作業じゃありませんね。まぁ、やりましたけどね。人が少ない時間帯を狙ってフードーコーナーでな。
最後に
昔Thinkpad w700 DSを少しだけ借りてレビューしたことがあるのですが、使いやすいのか使いづらいのよくわかりませんでした。モバイルワークステーションと言えばそれまでですが、デスクトップPCでもいいのではないかと思いました(けどこういうチャレンジはとても素晴らしいと思うのです。いつか別の形で花開くと思っています)。ONKYOさんも出していたと思いますが、その後がでなかったのでやっぱりだめだったのでしょうね。
また、iPadをセカンドディスプレイにするアプリを導入したことがありますが、それはCPU使用率を大量に消費し、モバイルでは使用できないレベルだと思いました(今は違うかもしれませんが)。
今回はやってみていくつか問題がわかりました。ただ、これらはそのうち解決するのではないかと思うのです(希望70%)。
ケーブルが多いのは、USB-Cの導入で少なくなるかもしれませんし、IEEE 802.11adで解決するかもしれません(ただ、11adは全然普及する兆しが見えないんだよな...期待しているんだけど)。
また、この記事を書いているときにモバイルディスプレイ「On-Lap」がより薄く進化!ゲーミングモデルや高耐久モデルも検討中が公開されました(実はこの記事は6/4ぐらいにほぼ下書きができておりまして)。なんとモバイルバッテリー付きが登場するということはケーブルが2本減りますね。display portなくりましたけど別いいです。
11adとバッテリー付きモバイルディスプレイが登場すればうざいケーブルとはおさらばできるのではないかと思いますが、11adがな...またベゼルと軽さは技術の発展でだいたい解決するのでそのうちよくなるといいなと思っています。
また、先日発表されたグレーのiMac Proでは5Kディスプレイを2個つなげることができスタイリッシュなトリプルディスプレイをできるようになっていますが、私はここだけはよくわかっているなと勝手に評価しています。こういうのをモバイル環境でできれば流行るのではないかと思うのですが、どこか出してくれませんかね。