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ext4のSSDの書き込み総量を取得するdumpe2fsコマンド

Last updated at Posted at 2017-08-05

SSDの寿命を推定

SDDの寿命は書き込み回数の上限値で決まっていることがある。
ext4のファイルシステムではdumpe2fsコマンドを使って、
SSDの書き込み総量を取得でき、そこから書き込み回数の上限を推定できる。

# 自分のSSDのファイルシステムがext4かどうかを確認する
mount

# SSDの書き込み総量を表示
# ※ 下記の例では/dev/sdb1がSSDを示すデバイスファイル
# ※ Lifetime writesが書き込み総量
# ※ -h でス―パーブロックの情報だけを表示
dumpe2fs -h /dev/sdb1 | grep "Lifetime writes"
Lifetime writes:          1800 GB

SSDは複数のブロックに分かれており、特定のブロックにばかり書き込みが行われると
書き込み回数の上限に達しやすい。

どのブロックにどのぐらい書き込まれるかは、機種ごとのアルゴリズムによるので分からないAi

SSDの総容量で割ることで、SSDのディスク全体の書き込み回数は算出できるので、
参考値として、どのぐらいSSDに不可がかかっているか判定できる。
SSDのディスク全体の書き込み回数 = SSDの書き込み総量 / SSDの総容量

注意点

スーパーブロックが更新されるのは端末再起動がかかったときなど、
ファイルシステム更新時のみなので、dumpe2fs の情報は現在の情報ではなく、
ファイルシステムが更新されたときの情報が表示されている。

用語

  • ファイル

ハードディスクに配置される情報の集まり

  • メタ・データ
    各ファイルの配置場所や、更新日、所有ユーザ、サイズなどのファイルの管理情報

  • ファイルシステム
    上記のメタデータや、SSDの空きブロックサイズなどのファイルの管理情報を管理する仕組み

  • ファイルシステムの破損
    ファイルの管理情報が参照できなくなり、
    どのファイルがどこにあるのか分からなくなること

  • スーパーブロック
    ファイルシステムの管理情報を記録する領域
    https://open-groove.net/linux/linux-filesystem-superblock/

  • ジャーナルファイルシステム
    ファイルシステムの更新内容をジャーナル(ログ)に記録するファイルシステム。
    システム障害が生じた際に、ログに記録された内容を基に復旧が可能

  • ext
    Linuxで最初にサポートされたファイルシステムは、Minixには性能に問題があったため、
    ext(拡張ファイルシステム)が作成された。

ext1 -> ext2 -> ext3 -> ext4と更新されていっている。

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