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tcpdumpにおけるプロミスキャスモード(promiscuous mode)の注意点

Last updated at Posted at 2016-02-21

tcpdumpを使用するとプロミスキャスモード(promiscuous mode)になる。
プロミスキャスモードになると、パケットフィルタが解除され、
全てのパケットを受け取ることになる模様。

この事象について解説する。

■ tcpdumpとは

ネットワークを流れるパケットを記録し、結果を出力するキャプチャツール。

■ プロミスキャスモード(promiscuous mode)とは

ネットワークカードの動作モードの一つで、ネットワークを流れるすべてのパケットを受信して読み込むモード。
promiscuousとは無差別という意味。

tcpdumpを使用すると一時的にプロミスキャスモードに切り替わる↓。

kernel: eth0: Promiscuous mode enabled.
kernel: device eth0 entered promiscuous mode

監視ツールで、不正アクセスを検知した際に、
上記のログが出ていれば、tcpdumpが原因ということになる。

■ 対策 : プロミスキャスモードにしない

プロミスキャスモードにしなければ、不明なパケットを受けることはないはず。
プロミスキャスモードにしないためには、-pオプションを使用する。

tcpdump -p port 80

■ 備考 : iptablesとの関連

iptablesはLinuxにおけるパケットフィルタリングコマンド。
Linuxではパケットフィルタの処理は、NetFilterと呼ばれる機能が担う。
iptablesはnetfilterの呼び出しなど、管理を行うコマンドという位置づけになる。

/etc/iptables/iptables.rulesに下記のような記述がある場合、接続済みのコネクションは、
許可されることになるので、監視ツールで、不正アクセスを検知されなくなる。

-A INPUT -m state --state ESTABLISHED,RELATED -j ACCEPT
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