Application.ExeName 作ったよ

#TApplication.ExeName

これは Delphi Advent Calendar 補欠の記事です。

VCL でおなじみの Application.ExeName は FMX には存在しません。
同じ効果を持つものとして ParamStr(0) を使うと、言われてきました。
これで、確かに Windows や OS X では正しく動作するのです。

##しかし！！
Android では、正しく動作しません。
でも、そもそも Android では、何を返すべきなのでしょうか…？
apk のパス？ classes.dex のパス？？
…何が正解か判らないから ParamStr(0) は値を返さないのかもしれません。

今回はアプリの全てが含まれる apk が一番近いかなあと思い「ExeName は apk のパスを返す」と規定しました。

apk のパスは Context.getPackageCodePath で取得できます。
（ApplicationInfo などからも取得できます）。

// Application(apk) のパスが返る
TAndroidHelper.Context.getPackageCodePath;

#TApplicationHelper
これをラッピングした TApplication のヘルパクラスを作りました。

ソースはこちら。
※コードの使用や改変はご自由にどうぞ

これを uses すれば、こんな風に ExeName が使えるようになります。

implementation

{$R *.fmx}

uses
  FMX.ApplicationHelper;

procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject);
begin
  ShowMessage(Application.ExeName);
end;

#取れる値の例

• Windows

C:\Source\Delphi\ExeName\Win32\Debug\Project1.exe

• OSX

/Users/UserName/PAServer/scratch-dir/SDKVersion/Project1.app/Contents/MacOS/Project1

• iOS

/var/mobile/Containers/Bundle/Application/AAAAAAAA-AAAA-AAAA-AAAA-AAAAAAAAAAAA/Project1.app/Project1

• Android

/data/app/com.embarcadero.Project1.apk

#まとめ
Android の ExeName って結局何を返すのが正解なんでしょうね！？
あと、TApplicationHelper と言いながら１個しか機能が追加されないし、TApplication に依拠してるわけでもないので、普通の関数にしたほうが良いかもしれませんね！