一度使えばもう離れられなくなるReSharperがバージョンアップしたので、簡単にReSharperがどんなものかを紹介します。
ReSharperとは
ReSharperとは、JetBrains社(IntelliJ IDEAとかの企業)がリリースしているVisualStudio向けのアドオンです。
日本では、IntelliJ IDEA同様に代理店のサムライズムさんから購入可能です。
名前からわかる通り、基本的にC#、VB.NET向けですが, JavaScript, TypeScript, C++(ベータ版)などの言語についても, 様々な機能を提供します。
ちょうど12/5に最新メジャーバージョンの9がリリースされてちょうどいい節目かなと思います。
まずは, ここから30日の試用版が手に入ります。
また, 学生の場合は, acドメインのアドレスや国際学生証などの国際的に身分が証明できるものを持っていれば, ここから申し込んで, JetBrains製品が全て無償で使えるようになります。
###ReSharperの便利な機能
以下のコードは, 至る所に波線や電球マークなどが見えています。
これらのマークは, 赤い波線を除いてすべてリファクタリング可能な部分をReSharperがハイライトしてくれている部分です。
例えば, foreach文の部分をクリックして表示される電球マークを選択すると, Linqかfor文に置き換えるかを聞いてきます。
命名規則に則っていない部分を選択したときに表示される電球マークを選択すると, 以下のように細かくリネームなどのオプションを表示してくれます。
例えば, Fix_naming in solutionやFix_naming in projectを選択すると, 以下のようなメニューが表示され,
ソリューションやプロジェクト全体で命名規則に則っていない名前を一覧表示にしてまとめてリネームすることなんかができます。
また, ソリューションエクスプローラーからプロジェクトやファイルなどの項目を右クリックして表示されるShow Type Dependency Diagramを選択すると, 以下のような
依存関係の可視化をしたりできます。
###ReSharper9で何が変わったか
全てのユーザに関わる問題として, ライセンス形態が大幅に変更されました。
今までは, C#とVB.NETが別々のライセンスとFull Editionの2つのライセンスでしたが, 今後は, Full Editionが通常のReSharperとなり, C++用ツールと.NETツールが含まれるものをUltimateエディションとする
2つのライセンス形態に変更されました。
値段は, 1年間のライセンスで通常のReSharperが$149, Ultimateが$249となるため, 今までFull Editionを使用してこれからもそのまま行く人にとっては、若干の値下げとなります。
####VisualStudioの最新バージョンへの対応
ReSharper9から, 先日最新プレビューのリリースとともに名称変更されたVisualStudio2015が正式サポートされました。
また, C#6もまだ完全に仕様が固まったわけではありませんが, 現時点の状況で対応したので, いち早く新しい環境で試すことができるようになりました。
####ナビゲーションの強化
ReSharper9から, デフォルトでは, Alt + Enterで今まで煩雑だった様々な機能へのジャンプ機能を探しやすくするショートカットが表示できるようになりました。
####正規表現のサポート
ReSharper9から, 正規表現のサポートにより, 正規表現だけに特化した独立したユーティリティによる検証ができるようになりました。
上部メニューのRESHARPERのTools内にあるValidate Regular Expressionを選択すると, 専用のメニューが表示され, 上部のテキストボックスで正規表現を記述し,
下部のテキストボックスに文字列を入れると, マッチするかどうかの検証などができます。
このほかにも、コードスタイルの設定がカスタマイズしやすくなったり、JavaScript, TypeScriptのサポート強化などの変更点があります。
今回は、簡単な紹介でしたがまだまだ数えきれないほどの機能がこのReSharperには存在します。
以前以上に使いやすく便利になったので、まず30日使ってみることをお勧めします。
間違いなく値段以上の価値があると思います。
※早く買わないと円安で日に日に値段が吊り上がっていくかも...