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Azure IoT Hubでデバイスを管理する

Last updated at Posted at 2016-11-20

巷でIoTって流行ってますよね。モノがインターネットに繋がって云々というあれです。
IoTに分類されそうなプロダクトを作る場合、デバイスモニタリングは間違いなく必須になります。
Azureでは、Azure IoT Hubを使用することによって簡単にデバイスモニタリングのベースシステムを構築することができます。
そこで今回は、IoT Hubにデバイスを登録、管理の方法について触れてみようと思います。

IoT Hubを作成する

まず初めにIoT Hubを作成します。この作業は、Azureポータルから行います。
ポータルの新規作成からIoT Hubで検索すると下図のようにIoT Hubが出てくるので選択します。
image
IoT Hubは、いくつかプランがあるので適当に選んで作成してください。
Freeプランもあるので適当に実験で使う程度ならFreeでもOKです。
image

作成すると下図のような画面が表示されます。
image

接続文字列を取得する。

次にIoT Hubに接続するための接続文字列を取得します。
接続文字列は、下図のように共有アクセスポリシーから取得します。
image

デフォルトでアクセスポリシーはいくつか用意されています。
ポリシーは、

  • レジストリ読み取り
  • レジストリ書き込み
  • サービス接続
  • デバイス接続

の4つが用意されているので用途に応じてポリシーを作成します。(詳細については今回は割愛)
今回は、全ての権限が付与されているiothubownerを使用します。
image

必要な情報は、プライマリキーなので、接続文字列ープライマリキーを取得します。
image

IoT Hubと接続するコードを実装する

今回は、C#で実装した例を示します。

ライブラリをインストールする

ライブラリは、NuGetからインストールします。
NuGetでMicrosoft.Azure.Devicesで検索して出てくる下図のライブラリをインストールします。
image

IoT Hubにデバイスを登録する

使用するNamespaceは、下記のものになります。

using Microsoft.Azure.Devices;
using Microsoft.Azure.Devices.Common.Exceptions;

接続用のコードは、下記のような感じです。

        private RegistryManager _registryManager;
        private string _connectionString = "{IoT Hubの接続文字列}";

        private async Task AddDeviceAsync()
        {
            var deviceId = Guid.NewGuid();
       _registryManager = RegistryManager.CreateFromConnectionString(_connectionString);
            Device device;
            try
            {
                device = await _registryManager.AddDeviceAsync(new Device(deviceId.ToString()));
            }
            catch (DeviceAlreadyExistsException)
            {
                device = await _registryManager.GetDeviceAsync(deviceId.ToString());
            }
            catch (Exception)
            {
                return;
            }

            Debug.WriteLine(device.Authentication.SymmetricKey.PrimaryKey);
        }

IoT Hubには、クライアント側で生成したデバイスIDを登録します。
デバイスIDは、大量のデバイスを扱う際は、被る可能性があるのでGUIDなどで被らないようにすると良いかと思います。
また、実際にアプリケーションを作る場合は、デバイスIDをどこかに保存するといった処理を追加してください。

デバイスの有効無効を設定する

先ほどデバイスIDを生成してIoT Hubに登録しました。デフォルトでは、接続が有効になっていますが、それの切り替えを行ってみます。
切り替えは、ポータルから行えます。
IoT Hubの画面の上部にあるデバイスを選択します。
image
デバイスを選択すると、IoT Hubに登録されているデバイスが一覧表示されます。その中でステータスを変更したいデバイスを選択します。
選択すると下図のような画面になります。
ここで、デバイスごとの接続文字列や有効化、無効化などを設定します。
image

デバイスを削除する

IoT Hubからデバイスを削除する場合は、下記のようなコードになります。

        private async Task RemoveDeviceAsync()
        {
            var deviceId = "4337ddbf-9573-4875-869e-42356fc66a23";
            try
            {
                await _registryManager.RemoveDeviceAsync(deviceId);

            }
            catch (DeviceNotFoundException)
            {
                throw;
            }
            catch (Exception ex)
            {
                
                throw;
            }
        }

デバイスの有効無効をプログラムから切り替える

先ほどデバイスの有効、無効をポータルから管理する方法を紹介しましたが、プログラム上から行う方法を下記に示します。

        private async Task SwitchDeviceStatus()
        {
            var deviceId = "7eebdaa3-0fdd-49da-af68-a82602998c3a";
            Device device;
            try
            {
                device = await _registryManager.GetDeviceAsync(deviceId);
            }
            catch (Exception)
            {
                throw;
            }
            if (device == null)
            {
                return;
            }
            device.Status = device.Status == DeviceStatus.Enabled ? DeviceStatus.Disabled : DeviceStatus.Enabled;
            await _registryManager.UpdateDeviceAsync(device);
        }

ステータスを変更したらUpdateDeviceAsyncメソッドで、IoT Hubに変更を通知するのを忘れないようにしましょう。

まとめ

今回説明したプログラムは、メッセージ送信などの処理というよりもデバイス管理のものなので、IoT Hubを使って何かを運用する際の管理ツールに仕込んだりするような用途のものです。
IoTなプロダクトの運用をするうえで、必ず必要になってくる実装なのでIoT Hubを使う場合は、参考にしてみてください。

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