聞かせてくれたまえ。君はzshをなんと呼んでいるかね
zshをどう発音するかは、なかなか難しい問題です。
これはzshに限った話ではありませんが、ずっと書籍などで独学していた人が、いざ勉強会で発表しようというときにトンチンカンな発音をしてしまって恥をかく……というのはありがちな光景です。
そこで本日は、よく見られるzshの呼び方を確認し、もっとも無難な読み方を考察してみたいと思います。
発音の候補
ずぃーしぇる
もっとも正統的と言って良い発音です。"Z-Shell"をそのまま素直に発音すればこうなりますし、国内のみならず海外でもこの呼び方を聞くことが多いです。
zshのご先祖である(?)cshの時代には、ほぼ100%の人がcshのことを「しーしぇる (C-Shell [síːʃél])」と発音していたことからも、zshを「ずぃーしぇる」と呼ぶのは最有力候補と言って良いでしょう。
ぜっとしぇる
Zなんだからゼットだろう、という呼び方です。時々、「Zをゼットと言うのは日本人だけで、本当はズィーと発音するんですよ、ぷぷぷ」君が登場するのですが、Zをずぃー[zíː]と発音するのはアメリカ英語で、イギリス英語では普通にゼッド[zéd]と言いますし、ドイツ語でもZは「ツェット」のような発音ですから問題ありません。むしろズィーがアメリカ訛りです(話がそれました)。
この呼び方も比較的多いようですが、さらに一歩進めて「ぜーたしぇる」と呼ぶ人は見たことがありません。お前らのガンダム好きを考えれば、もっといてもいいと思うのだが。
ぜっとえすえいち
zshを順にアルファベット読みしたものです。几帳面な性格の人によく見られる呼び方です。
しかし日本語としてこう発音すると長ったらしく感じてしまうことから(?)、この読み方をする人はあまりいないようです。
ぜっしぇ
今から20年ほど前、FreeBSD 2.x系の頃は、tcshの全盛期でした(偏見)。そこで、tcshのことを「てぃーしーしぇ」と呼んでいた私は、自然の流れでzshのことをこう発音しています。
しかしtcshの時代には同士も多かったというのに、zshの時代になってなぜかみんなどこかに言ってしまい、この呼び方をしている人は他に出会ったことがありません。求む同士!
ぜっしゅ
bash信者がzshを使い始めると、こう呼びます。積極的に使う理由はありませんが、必要最低限のシンプルな呼び方は好感が持てます。
ぜっしぇる
「ぜっとしぇる」を早口で言っているとこうなります。最近、この発音もいいなと思い始めました。いかにも和製英語的で、語感もカワイイので今後流行らせてみたい呼び方です。
結論
好きにしましょう。