AndroidTV(Nexus Player)を触り初めて3ヶ月くらい経ったので、ここまでで自分が経験したことを思いついた順でまとめます。
良いところ・悪いところありますが、Nexus Playerは、生活を劇的に変えるほどの衝撃があったので、ぜひ皆さんにもお勧めしたいです。
(ついでにAndroidTV開発仲間が増えると嬉しいです)
地上波を見なくなる
もとから地上波はそこまで熱心に見るタイプではなかったですが、AndroidTVを買ってから、文字通りほとんど見なくなりました。
AndroidTVで何を見ているかというと、主にYouTubeです。
PCのころからYouTubeはたまに見るくらいでしたが、AndroidTVではすごい見ます。
PCの電源つける→ブラウザを立ち上げる→YouTubeを開
が
テレビをポチッとする→YouTubeを開く
になっただけです。とても伝わりづらいですがこれが一番の変化だと思います。
朝出かける前とかに普通に見ちゃうわけです。
電源ボタンがない
Nexus Playerには電源ボタンがありません。コンセントをつないだら勝手に起動します。
テレビを切ってもずっとついてる(画面はスマホと同じでスリープになる)ので、サーバ的な使い方もできてしまうわけです。
赤外線コントローラじゃない
Nexus Playerに付属するコントローラは、Bluetoothで接続しています。
最初のうちは、今までのクセで、ついコントローラを画面に向けてしまいますが、慣れると劇的に便利です。
赤外線がうまく反応しないイライラがないです。
音量の調節が難しい
Nexus Playerのコントローラには音量ボタンがないので、音量を調節できません。
そこだけテレビのリモコンで操作しています。この辺はテレビと一体型のやつを買えば問題ないので、Nexus Playerの問題ともいえます。
(MX Playerなどは、上下ボタンで音量が制御できます。)
アカウントを共有してしまう
一人暮らしだと問題ないですが、複数人で使う場合はアカウントを作ったほうがいいです。
言われてみれば当たり前ですが、アカウントを切り替えるという場面も特になく、履歴などを共有してしまうので、隠れて何かを見るとかは難しそうです。
USBハブが重宝する
Nexus Playerは、Androidのスマホと一緒で、microUSB-B端子があります。
ただ一つだけだと確実に不便なので、microUSB-BをAに変換して、口を4つぐらいに増やすやつが安く売っているので、ぜひ買うことをおすすめします。
自分は不便を感じてないですが、電源が足りない場合もあるらしいので、電源を外からとってくるタイプだとなお良さそうです。
ゲームコントローラが使える
Nexus Player公式のゲームコントローラも売っていますが、USBを使えば、PC用のゲームコントローラがつなげます。
AndroidTV用のゲームもそこそこあり、またスマホ用のアプリが動く(後述)ので、この点もたいへん楽しめます。
(SFCのエミュレータもGoogle Playにあったりします)
HDDがつなげる
Nexus Playerは8GBしかないので、動画とかを入れるとすぐいっぱいになります。
NASを持っている場合は問題ないですが、そうでない場合(あるいはNexus PlayerをNASとして使いたい場合)はHDDをつなげます。
PC用にフォーマットされたHDDだとうまく認識しない場合があるので新しく用意したほうが楽だと思います。
キャストができる
Chromecastの機能を持っているので、スマホの画面をテレビに写すことができます。
あまり利用するシーンはないですが、写真を写したり、資料を写したり、QRコードを写したり、動画を写したりするには便利そうです。
日本で流行ってない
自分の周りで使っている人がいないので偏見が入ってますが、日本では全然流行ってないと思います。
先日、Android TVにファイル転送しやすくするアプリを開発しましたが、総インストール数1000弱に対して、日本はその他に分類され、その上のスペインの24人よりも少ないです。
Google Playが若干過疎ってる
決してアプリ数が少ないわけではないですが、オススメのアプリはいつも同じような感じです。
ちょっと検索して何ページか見ると、すぐにアマチュア感のあるアプリが出てきます。
ユーザとして考えたらちょっと悲しい感じですが、開発者として考えたら天国です!
こんな最高のデバイスのマーケットを独り占めできます。一発当てやすそうです。
スマホ用のアプリが動く
Google Playのアプリは若干さみしいですが、スマホ用のアプリが実はインストールできます。
スマホにアプリをインストールして、Apk Extractorなどでapkを抽出し、上で述べたFTP Server for Android TVを使って転送すれば、インストールできます。
ただ、必ずしも動くとは限らないです。
起動することはほとんどのアプリでできますが、当然タッチパネルを想定していないので、コントローラで操作できないことが多いです。
逆に言うと、selectable
やfocus
を普段から意識してプログラムをしていれば、ちゃんと動くアプリが作れます。
マネタイズが難しい
これが最大の問題な気がします。原因はやはり・・・
ブラウザがない
Android TVでは標準でブラウザがありません。
(それっぽいアプリはあります。WebViewも動きます。)
なので、通常PCやスマホで見るような広告が存在しないのです。
ギリギリあるのがGoogle Playのアプリページへのリンクですが、かなり少ないです。
YouTubeやGYAO!などの動画コンテンツの場合は、動画広告を入れることができますが、それ以外では広告は厳しそうです。
コンテンツを売ろう
有料アプリを作るか、ゲームなら有料コンテンツで稼ぐのがいいと思います。
まだユーザが少ないので大規模なゲームはないですが、もう少しコントローラなどが整備されれば、オンラインゲームも十分に流行りそうです。
Leanbackの情報が超少ない
Android TV用のアプリは、基本的にスマホ用とほぼ同じですが、Leanbackというデザインライブラリを使うといい感じになります。
ただ、情報が少ない。すごく少ない。日本語はもちろん、英語もあんまり情報がありません。
Notificationがない
これが最近困っていることです。Notificationがありません。
正確にいうとあるんですが、AndroidTVではRecommendationとして使われています。
(意味が違うなら別のクラスにしたほうがいんじゃないかなと個人的には思う)
これで困るのが、DownloadManagerです。
DownloadManagerはよく知られたダウンロード用のクラスですが、従来なら通知バーにプログレスが出ます。
ところが、AndroidTVだとどこにも表示されません。とても不便です。
このほかにも、通知を利用したものが基本的にはまるまる利用できないです。
通知の概念が必要ないとはいえ、これはかなり不便だと感じました。
おわりに
良いところ・悪いところを書きましたが、Android触ったことない人も楽しめますし、ちょっと開発ができるなら無限の可能性が広がっているので是非お勧めしたいです。
(自分は今、Google Playに公開できないようなアプリも開発しているので、ある程度完成したらGithubにあげる予定です。)
Let's Android TV!!!