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SoftLayer上にHyper-Vを使ってWindows 7をインストール

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 今回SoftLayer上でWindows 7をHyper-Vの上に設定する機会があったので忘れないようにここに書いておきます。主にちょっと手間取ったネットワークにフォーカスして書きました。

作業内容は
1) サーバーのオーダー
2) Hyper-Vの設定
3) ネットワークの設定(ゲートウェイの追加)
4) 仮想マシンの作成
5) Portable IPの購入、仮想マシンで設定 (Portable private)

1)サーバーのオーダー
Windows 2008 serverを選びオーダーしました。構成はこちらになります。
 OS: Windows 2008 STD 64bit R2SP1
CPU: 3.5GHz Xeon E3-1270 V2
Memory: 8GB, HDD: 1TB
サーバー作成後のネットワークですが以下のようになっていました。

1.jpg

パブリック、プライベートの両ネットワークは以下にあるようにチーミングされてネットワークに接続されております。
2.jpg

2)Hyper-Vの設定
 次にHyper-Vの設定です。サーバーマネージャーから役割を追加Hyper-Vを追加してください。

3.jpg
4.jpg
Hyper-Vで使用する仮想スイッチですが今回はPrivate側を最初に使いました。Hyper-Vの設定の仮想ネットワークの作成(下記)でPrivate Networkを選択しました。
5.jpg
設定が終了したらサーバーを再起動してください。
3)ネットワークの設定(ゲートウェイの追加)
実はここで最初の問題が、Hyper-Vを設定したWindows 2008から

ウェブサイトが見れない!

 外部のウェブサイに全く接続できません、しかしIPアドレスを直接入力するとうまく表示されます。ということはDNSということで pingをSoftLayerのDNS 10.0.80.11にうってみるとやはり応答がありません。次にroute コマンドを入力してみるとアクティブルートにプライベート側のゲートウェイがありません。原因はこれだったようです。

IPv4 ルート テーブル

アクティブ ルート:
ネットワーク宛先 ネットマスク ゲートウェイ インターフェイス メトリック
0.0.0.0 0.0.0.0 198.23.100.17 198.23.100.20 11

以下のコマンドでゲートウェイを追加しました。
Route add 10.0.0.0 mask 255.0.0.0 10.88.62.129 /p
これでウェブサイトも問題なくつながりました。
6.jpg

コントロールパネルでネットワークの構成を見てみましょう。デバイスを見ると”Local Area Connection 2”というデバイスが一つ追加されています。
7.jpg
Hyper-Vで作成したスイッチ(local Area Connection 2)がPrivate teamというデバイスに置き換わったようですが、その時にプライベート側のゲートウェイの設定が消えてしまっていたのですね。
8.jpg
これでHyper-Vのネットワーク設定が終了です。次に仮想マシンを作成しましょう。
4)仮想マシンの作成
Hyper-Vマネージャを起動してください。実際の作成方法はここでは省略しますがネットワークだけ。先ほど仮想スイッチで指定したネットワークを指定してください。

9.jpg
インストールイメージはISOファイルをあらかじめアップロードしておいたのでそれを使いました。そして仮想マシンを起動してWindows7のインストールを始めます。
10.jpg
インストールが始まったら時間がかかるのでその間に仮想マシーンで必要とされるIPアドレスを準備しましょう。
SoftLayerにはPortable IPというものがありこのような仮想マシーンで使うことができます。詳しくはこちらを参照ください。

5)Portable IPの購入、仮想マシンで設定 (Portable private)
今回は 10.90.20.28/30というサブネットが割り当てられました。(ゲートウェイ:10.90.20.29)仮想マシーンには10.90.20.30を割り当てようと思います。なおVLANスパンニングもオンにする必要があります。
11.jpg
ネットワーク構成はこんな感じです。(Windows 7のネットワークは
物理的にはWindows 2008サーバーを通っているのですがここでは論理的な構成で表記しました)

12.jpg
Windows 7が起動したら先ほどのPortable IPの設定をコントロールパネルで入力してください。
次にパブリック側もPortable IPを購入してください。今回は 192.155.208.12/30 (GW:192.155.208.125)というサブネットが入手できました。仮想マシンには192.155.208.126を設定しました。
13.jpg
14.jpg
15.jpg
Private側のゲートウェイは以下のコマンドで設定してください。

Route add 10.0.0.0 mask 255.0.0.0 10.90.20.29 /p

できましたー!
16.jpg

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