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LoRaにGPSを付けて、会社の周りを歩いてみた(Google Earthで位置情報をプロットする)

Last updated at Posted at 2017-05-19

イントロダクション

これまでLoRaによるIoTLoRaWANによるIoTとご紹介してきました。

そして今、会社では「LoRaって実際どれくらい飛ぶの?」というのが一つの話題になっています。

「LoRaにGPS付けて歩き回ればいいんじゃない?」

ということで、LoRaとGPSをくっつけて、歩いた結果をGoogle Earthでプロットしてみるということを行ったので、ご紹介します。

使用するものは次になります。

全体像

全体像_GPS.PNG

  • 弊社のLoRa IoT スターターキット(Dragino社製)
    • Dragino LG01-JP:LoRaゲートウェイ
    • Dragino LoRa mini Dev:LoRaノード
  • AE-GYSFDMAXB:GPSセンサー
  • 抵抗とダイオード←こちらを購入したら入ってました。
    • 抵抗:10kΩ
    • ダイオード:1N4148
  • AE-XCL101C501BR-G:昇圧コンバータ(3.3V→5Vに変換できる)
  • USBバッテリー←1000円くらいで買えます。

使用ソフト

  • Arduino IDE(1.6.13)
  • Excel
  • Google Earth

使用プログラム

  • LoRaGPSExample/GPS_check/GPS_check.ino  →デバイス(LoRa mini)
  • LoRaGPSExample/GPS_check_GW/GPS_check_GW.ino   →ゲートウェイLoRa受信(LG01-JP)
  • LoRaGPSExample/GPS変換フォーマット_GoogleEarth.xlsx   →CSVの変換ツール
  • LoRaGPSExample/LoRa実験GoogleEarth.kml   →Google Earthで開くファイル

手順

ThingSpeakの設定

https://thingspeak.com/
ThingSpeakにアカウントを作成し、チャネル追加します。
Channel Settingで、フィールド2~フィールド5を有効にします。
(フィールド1は今回は実装しませんが、複数端末でID管理するために使わずに残しています)
すると、チャネルIDと書き込みキー(WriteAPIKey)が得られます。

LoRaゲートウェイのプログラミング

「使用プログラム」のGPS_check_GW.inoを、Arduino IDEで開きます。
チャンネルIDと書き込みキー(WriteAPIKey)を取得したものに書き換えます。

LG01-JP.PNG
注意)ゲートウェイ側のプログラムで、ThingSpeakのライブラリを使いますが、ThingSpeakのライブラリで、Console使っているので、プログラム上でConsoleを書くとデータがアップされないです。

LoRaMiniとGPSセンサーをつなぐ

IMG_20170519_120913.jpg
IMG_20170519_121032.jpg
GPS_配線.png

LoRa mini Dev 昇圧コンバータ GPSセンサー
3.3V(3V3) ce
3.3V(3V3) vbat
3.3V(3V3)→抵抗 抵抗→RXD
A2←ダイオード(カソード) ダイオード(アノード)←RXD
A1 TXD
GND VSS GND
vout 5V
A0 1PPS

デバイスのプログラミング

「使用プログラム」のGPS_check.inoを、Arduino IDEで開きます。
→LoRa mini Devに書き込み

接続確認

接続確認.PNG
→接続が確認できたら歩き回りましょう。

ThingSpeakからCSVダウンロード

ThingSpeakにログインして対象のチャネルの画面を開くと、「Data Export」というボタンがあるので、そこからCSV形式で取得できます。
「使用プログラム」のGPS変換フォーマット_GoogleEarth.xlsxの黄色のエリアにCSVを貼り付けると、赤いエリアにGoogle Earthで使用するタグが出力されます。
緯度経度変換.png

注意:GPSの高さの精度がそれほど良くなかったので、ツールは高さを強制的に1mにしています。

Google Earthにプロット

「使用プログラム」のLoRa実験GoogleEarth.kmlの57行目に先のツールの赤い列(タイトル行含まず)貼付けて保存します。
KML貼付け.PNG

LoRa実験GoogleEarth.kmlをダブルクリックするだけで起動できます。
GoogleEarth.PNG

最後に

今回使用したGPSの精度はもしかしたらあまりよくないかもしれませんが、割合簡単に作れたのでLoRaの実地実験にはもってこいかもしれません。
Google Earthで3Dで見た時に計測地点との間にどんな障害物があるのかも分かって、何かと考察しやすかったです。

そして実際に歩いてみると、LoRaの設定やノードとゲートウェイの位置関係でかなり届く範囲の違いがありました。(setupの中でLoRaの設定に関する記述もあります。)

今回の内容はLoRa環境を構築する際の、エリア設計/検証にお役立ていただけるのではないでしょうか。

注意

プログラミングにはArduino IDEを使用しますが、事前にArduino IDEに次の設定が必要です。

この記事で使用するソースは、使用するハードに依存している部分が大きいため、他のハードとの組み合わせでどうなるかは分かりません。

株式会社オープンウェーブ

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