https://github.com/sharpdx/SharpDX/releases/tag/v3.0.0 の翻訳記事です.
これは重要な新機能や変更のある v3.0.0
の,最終リリースです.
訳注 :
v3.0.0
の前に,ベータ版やプレリリースなどがありました.
- グラフィックスカードの能力を最大限引き出すDirect3D12への対応を追加(ただし
Windows 10 10586
以上の環境のみ) - diet branch の活動によって、SharpDXの主要アセンブラは少し軽量に
- 配布とパッケージを2つのプラットフォームに絞ることで単純化
-
デスクトップ(
.NET 4.5
) -
ストアアプ(
PCL .NET 4.5
)
-
デスクトップ(
- 数学関連のAPI(
Vector3
やVector4
など)はそれ専用のアセンブラに移動.ハイレベルのAPI(XenkoやMonoGameなど)がこのAPIを含まなくてもいいようになりました - 前のバージョンでは
SharpDX
アセンブラに含まれていたRenderForm
やRenderLoop
を,新しいアセンブラであるSharpDX.Desktop
に移動 - XInputとXAudioは様々なバージョンのインターフェースに対応
アセンブラはZipとNuGetから利用できます.
NuGetはdiet workのおかげで,前のバージョンより安定で利用しやすいです.
訳注 :
v2.6.x
では,SharpDX
をNuGetから導入すると全てのプラットフォームのアセンブラが導入されるため300MBほどダウンロードしていました.
APIのクリーンアップも行っています.
-
DirectX June 2010 SDK
はサポートされません.DX11のメソッドはサポートされません.(Texture.FromFile
など) -
Direct3D10
API は削除訳注 : Direct3D10はオワコン
-
ツールキットはサポートされす,また配布もされません.
訳注 : ツールキットの代わりにMonoGameやXenko(Paradox Engineから改名)などが推奨されています
Direct3D9
,DirectSound
,DirectInput
,RawInput
は開発されていないため,C++からのSharpGenによるコード生成はありません.つまり,これらのAPIには主要な変更はなく,廃止予定だと考えるべきです
訳注 : Microsoft公式にも非推奨のAPIです
.NET 2.0
や.NET 4.0
,またDirect3D10
のようなAPIを使いたい場合,SharpDX 2.6.3
を使う必要があります
ソースからビルド
SharpDXをソースからビルドするには,Windows SDK for Windows 10が必要です.
サンプルの使い方
サンプルはSharpDXリポジトリのサブモジュールになっています。サンプルを使うには,ShaprDXのZipバイナリをダウンロードし,Sample
ディレクトリと同じ階層にBin
ディレクトリとして展開してください.
- Bin\DesktopApp\SharpDX.dll
- Samples\Desktop\...
サンプルのセットアップを簡単にするスクリプトを追加予定です.