目的
Atomエディタ上からファイルを新規作成する際、Windows環境だとエディタの初期設定のままでは改行コードがCRLF
になります。これをLF
にするのが本記事の目的です。
改行コードを変更するだけなら、ファイル作成後にウィンドウ右下に表示されている「CRLF」の文字をクリックし、表示されるダイアログで「LF
」を選択することにより、改行コードをLF
にすることができます。
しかし、この作業をいちいち行うのは大変骨が折れます。
そこで、エディタの設定を変えることで、最初から改行コードをLF
でファイルを作成するようにしたいと思います。
設定方法
Atomの設定画面の「Core Settings」や「Editor Settings」の節にはこの挙動をカスタマイズする設定項目は見当たりません。
Atomそのものの設定画面ではなく、「Core Packages」(標準で組み込まれているプラグイン)のひとつである「line-ending-selector」の設定画面から設定することができます。
手順
- [Ctrl]+[,](カンマ)キーでAtomの設定画面を呼び出します。
- 設定画面の「Packages」タブを開きます。
- 検索窓に「line-ending-selector」と入れて検索します。
もしくは、「Core Packages」のパッケージ一覧の中から「line-ending-selector」を探します。 - パッケージ一覧の「line-ending-selector」の欄にある[Settings]ボタンを押すと、パッケージの設定画面が出ます。
- 「Default line ending」という設定項目があります。
設定できる値は、次の3つです。
OS Default
LF
CRLF
- 設定値を「
LF
」に変更すれば、ファイル新規作成時の改行コードがデフォルトでLF
になります。
備考1: 「Default line ending」の初期値
「Default line ending」は、初期設定では「OS Default
」、つまりOSの改行コードに従うように設定されています。
このため、OS標準の改行コードがCRLF
であるWindows環境においては、ファイル新規作成時の改行コードがCRLF
になるのです。
備考2: 本記事執筆時の筆者の環境
- Atomエディタのバージョン:1.9.9
- OS:Windows7 SP1
参考文献と余談
参考文献として挙げましたが、上記の記事には改行コードの設定方法は書かれていません。
上記の記事には、Atomの Core Packeges のひとつである「whitespace」の設定を変えることにより、ファイルの末尾が空行で終わっていない場合に保存時に空行を自動的に追加する機能を制御する方法について書かれています。
Atomの初期設定ではこの機能が有効になっているのですが、たまたま末尾に空行を入れたくないファイルを編集する機会があり、このお節介機能を一時的に止めたいと思ったのですが設定画面に設定項目が見つからず困って検索し、この記事に行き当たりました。その際、記事の最後の一文
他にも固有の設定を持っているプラグインはたくさんあるのでチェックしてみるといいかもしれません。
を読んで、なるほどそういう設定方法もあるのか、と他の Core Packeges を眺めてみたところ本記事の方法を発見した、というのが経緯です。
上記の記事に出会うまでは、きっと何か設定方法があるはずなんだろうなと思いながらいちいち手動で改行コードを変更していました。実に無駄な作業をしていましたがこれでおさらばです。