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Global Open Data Index第四回調査 - 対話を通じたオープンデータの促進

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この投稿はIntroducing the 4th Global Open Data Index – Advancing the State of Open Data Through Dialogueの翻訳版です。
This work is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.

今年で4年目となる、各国政府によるデータ公開状況アセスメント Global Open Data Index (GODI)を公開しました。GODIは94地域における各政府の取り組みについて、私たちのコミュニティから社会課題の解決に有用と考えられている主要な15のデータセットについて比較を行っています。

今回の調査では合計1410データセットについて調査結果の提出が行われましたが、オープンの定義(Open Definition)に沿ってオープンである、と言えるのはそのうちの僅か10%でしかありませんでした。Open Knowledge Intrnational (OKI) ではこの結果が単なる数字ではなく、より重要な意味を持っていると考えています。GODIは単なるベンチマークではなく、オープンデータの公開状況を改善し、その見つけやすさ、使いやすさ、そしてインパクトを改良するためのツールになり得る、そしてなるべきであると考えています。今回の調査から、新しいフェーズである対話フェーズを追加させたのはそのためです。

オープンデータの定義が明確になり、各国の政府から次々とオープンデータが公開されるようになり、そして政府内の各部局からデータ公開の活動が行われるようになってきた現在においても、政府によるオープンデータ公開状況の測定は常に困難に直面しています。今回の状況調査においても、GODIコミュニティの前には非常に難しい問題が幾つも立ちはだかりました。どの省庁がデータを公開しているのか? そして データはポータルで公開されているのか?あるいは部局のウェブページ経由なのか?。この2つの問題は多くのメンバーを悩ませてきました。

今回の調査からGODIでは、状況調査の際に直面する問題を明らかにし、調査手法の改良を行うための取り組みを実施しています。その施策として、前回までに行われていた調査からのフィードバックを取り込むだけではなく、システマチックで詳細なコンサルテーションをコミュニティと共に実施しています。さらに、品質担保段階の期間を延長し、提出された内容のレビューに多くの時間を割きました。私たちはこの試みが非常に重要であったと考えており、これまでになく良い調査結果が得られたと考えています。

これまでの数年間、私たちはデータ公開状況に対するその時のスナップショットとして、GODIを公開してきており、その調査結果について変更を行うことはありませんでした。多くの状況調査ツールと同様、私たちの調査は完璧ではありませんし、これまでの調査について私たちの公開結果にいくつかの誤りが含まれていることも認識しています。本年の調査では、コミュニティと政府の双方からのフィードバックに対してより応答の機会を増やし、そしてコミュニティと政府の双方に対し、調査結果に対する議論の機会を提供したいと考えています。今回私たちは、調査を行ったすべてのユーザに対し、フォーラムの中でデータセットの調査に対するコメントを行うことを推奨してきました。私たちはこれから30日の間、フォーラムで交わされたフィードバックを受け付け、採点間違いの指摘を行った後で、6月2日にインデックスの再評点を実施し、次回の状況調査まで投稿をクローズします。

この対話段階での達成目標

  • 政府のデータ公開者からそのデータの利用者まで、あらゆる観点におけるステークホルダーのフィードバックを受け付けます。このフィードバックにより、次回以降に実施するインデックスを改良させます。
  • データ公開において存在するギャップに対し、政府が認識する機会を支援します。
  • データを利用したい市民が、そのデータがどこにあるかを見つけ出すことを支援します。
  • 現在の公開状況ではユーザがデータにアクセスすることが困難であることをデータ公開者が認識する機会を支援します。

今日、オープンデータの公開には様々な問題が沸き起こっています。これから数週間、データ公開の困難さに関して得られた知見と認識を、私たちは公開してゆく予定です。主な内容は以下の通りです。

  • GODIは"データギャップ"を明らかにする オープンデータは見つけ出すことが容易ではなく、政府はデータ公開をポータル経由ではなく、複数の政府ウェブサイトや、複数のページにまたがって公開しようとすることがしばしばである。
  • データはオンライン上で公開されているが、しかし、ユーザはそのデータにアクセスすることが困難であり、オープンデータの公開においてライセンスが問題のひとつとして残っていると認識している

GODIから得られた知見については、insightsページも参照ください。

調査結果の読み解き方、あなたの研究で使うためのデータダウンロード

新しいGODIを是非ご覧下さい。そしてその内容についてあなたが考えることを、ぜひフォーラムでお知らせください。

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