最小の設定と条件
node.jsのプロジェクトにおいて、Travis CIでnpm install
の代わりにyarn install
を使う方法は、以下の.travis.yml
設定と実行条件を両方満たすことです。
(2017/01/05現在)
.travis.ymlの設定
.travis.yml
language: node_js
node_js:
- 4
- 5
- 6
- 7
- node
dist: trusty
sudo: false
cache: yarn
必須なのはdist: trusty
, sudo: false
, cache: yarn
で、それぞれ以下のような意味合いです。
-
dist: trusty
,sudo: false
: コンテナベースのUbuntu 14.04 (public beta) イメージを利用する設定です。 このイメージにはYarn(pkg)がプリインストールされているため、この設定によりユーザ自身によるインストール用設定が不要となります -
chache: yarn
: パッケージのインストールを高速化するためのYarn(pkg)キャッシュを有効にする設定です
なお、Yarn(pkg)の実行には、Node4以上を必要とするためテスト対象のNodeバージョンには4以上(.travis.yml
のnode_js
ディレクティブ)を指定1します。
yarn installが実行される条件
-
yarn.lock
ファイルがプロジェクトディレクトリ直下に存在すること
正しく動作すると、Travis CIのビルドJobの中で下図のようにyarn
が実行されます。
最小サンプルのTravis CI BuildとGitHubリポジトリを作成してみました。参考にしてみてください。
背景
これを書いたのは、Yarn(pkg)のTravis CI設定ページやTravis CIのYarn(pkg)サポート告知ページの情報が古くなっていることが背景でした。
それでは、素敵なYarn(pkg)とTravis CIライフをお過ごしください。
-
4未満を指定した場合はYarn(pkg)のエラーによりテスト失敗になります ↩