とりあえず、[Python(x,y)](Python(x,y) - Downloads.)などのディストリビューションをインストールして
Spyder統合環境が起動できるようになったけれども、
Pythonを使うのは、はじめてという人向けにOpenCVのサンプルの動かし方を説明します(注)。
###OpenCVのサンプルの動かし方
####(1) コマンドプロンプトからの実行
コマンドプロンプトを開く。
ディレクトリを移動する。
cd (opencvのディレクトリ)\sources\samples\python2
python スクリプト名
コマンドの引数が必要なものは
USAGE: facerec_demo.py []
などのように、使い方を表示します。
その場合には、usageの指定のように引数を与えてコマンドラインで動作させます。
####(2)Spyder統合環境での実行
Spyder統合環境からコマンド引数(sys.argv)の値を設定したい場合には
[Run][Configure]で
[Command line options]
を指定しておいてから[Run][Run]を選択することで動作させることができます。
####(3)スクリプトアイコンのダブルクリックによる起動
お勧めしません。
正常に動作しても、スクリプトによっては、正常な表示をコンソールにだして、すぐさま終了してコンソールを閉じてしまいます。
エラーが生じたときも、瞬時にコンソールを閉じてしまうのでエラーの内容を確認できません。
####(4)IDLEからの実行
標準配布のTkベースの実行環境ですが、
Spyder統合環境に慣れてしまうと、あまりお勧めしません。
残念な点は、標準出力に出力するスクリプトを作って実行するとコマンドプロンプトの環境に比べて桁違いに遅くなる点です。
コマンド引数を利用して動作するスクリプトはコマンド引数が指定されたかったとみなされます。
(1)~(4)の全ての場合に共通ですが、
(Pythonのインストール先のディレクトリ)\Lib\site-packages
にcv2.pydをコピーしておくのは必要です。
OpenCV3.0を利用する場合でも、cv2.pydを同様にコピーすれば、利用可能になります。
[OpenCV3.0をPythonにインストール]http://python-gazo.blog.jp/opencv/ver3_install
このようにして、配布のままのスクリプトを動作できるようになったら、
次にスクリプトにファイル名がハードコーディングされていたら、
入力ファイル名を変更して実行させてみてください。
1枚の静止画に対してする処理だったら、連続した静止画のリストに対して処理する、あるいはAVIファイルを開いて一連の処理をするように書き換えてみます。
そのような書き換えをしながら、pythonになれていってみてください。
###参考情報
「Pyconjp 2014 OpenCVのpythonインターフェース入門」
http://www.slideshare.net/payashim/pyconjp-2014-opencv
「各OSにおいて、OpenCVをpythonから使う方法」
http://www.slideshare.net/katsuhiromorishita/opencvpython?related=1
「コンピュータビジョンの最新ソフトウェア開発環境 SSII2015 チュートリアル hayashi」
http://www.slideshare.net/payashim/ssii-2015-hayashi
「Face Recognition with OpenCV and scikit-learn」
http://www.slideshare.net/lucidfrontier45/face-recognition-with-opencv-and-scikitlearn
「Pythonによる画像処理について」
http://www.slideshare.net/yasutomo57jp/python-43606096
「画像処理でのPythonの利用」
http://www.slideshare.net/yasutomo57jp/pythona
必見「OpenCV-Python Tutorials」
http://qiita.com/nonbiri15/items/facf9e6cf4f73cb69d9b
注:imprort cv2
で失敗した方は、cv2.pyd をsite-packages にコピーしてあるか確認してください。
OpenCVのダウンロードした一式の中のcv2.pydがあります。それをお使いのバージョンのpythonのLib\site-packages
例 C:\Python27\Lib\site-packages
にコピーしてください。