Omega2 というWi-Fi内蔵・Linux搭載のコンピューターが気になりはじめました。
指先サイズで500円なのにWi-Fi内蔵・Linux搭載でIoTにも使えるコンピューター「Omega2」
Omega2は筆箱に入る消しゴムぐらいの大きさの基板にクロック周波数580MHzのCPUを搭載したLinuxコンピューターで、メモリ容量64MB・ストレージ容量16MBのベーシックモデルと、メモリ容量128MB・ストレージ容量32MBの上位モデルがラインナップされています。このサイズにも関わらずUSB2.0に対応し、上位モデルはMicroSDカードスロットを背面に搭載。さらに、両グレードともWi-Fiをオンボードで内蔵しています。
メモリ容量128MBは SPARCstation 2 に匹敵します。
クロック周波数580MHzは[SPARCstation 2]の40 MHzの14.5倍です。
1990年代のWSよりもはるかに潤沢な計算環境であることがわかります。
それがこれだけ小さくのですから、消費電力がどれだけ抑えられているかによってはドローンなどで利用する魅力が高くなってくることになります。
Linux上の高級言語プログラミングでハードウェアプロジェクトを作れる超小型コンピューターボードOnion Omega2
Onion Omega2 is a $5 Linux WiFi IoT Board (Crowdfunding)
This tiny computer is a quarter the size of Raspberry Pi
Onion Omega2 vs. Raspberry Pi Zero: Which Tiny Computer Should You Buy?
ONION’S OMEGA2, A $5 RIVAL TO THE RASPBERRY PI, SMASHES CROWDFUNDING GOAL
Youtube
Onion Omega2 Kickstarter Video
def とか、selfとか書いてある言語が見えているシーンがあります。おそらくはpythonを書いているシーンでしょう。
Onion Omega 2 Peripherals
I2Cインタフェースで、デイジーチェーンをして複数のセンサーなどを接続できる様子が示されています。
World's smallest Linux server, with Wi-Fi built-in
IoTを実現するためには、
- ほどほどに計算能力が高いこと
- ネットワーク(とりわけ無線)を実現してこと
- 小さいこと
- 消費電力が少ないこと
- 安いこと
- 利用しやすいこと
などの要素が重要でしょう。
RaspberryPi Zeroと比べてどのようでしょうか気になるところです。
Omega2の前身のOmegaでもOpenCVが使えるという記事を見つけました。
Linuxなので、OpenCV(画像認識ライブラリ)も使えるし、git(バージョン管理ツール)でファイルをデプロイすることもできるとのこと。この辺はRasp Piも同じですね。
Can onion omega support opencv?
power the Omega with a micro USB cable, and it breaks out the GPIO pins on your Omega so that you can use them to control external devices.
買ってすぐに使えるWiFi標準搭載のLinuxマイコンボード「Omega2」
Omega2 を最終的な実装ターゲットにする場合には、もう少しrichな環境でアルゴリズムを開発しておくべきでしょう。
richな環境においてアルゴリズムを少ない資源resourceで動作するようにしていくことをして、
十分にOmega2に入るようにしてからOmega2に実装することを目指すべきでしょう。
以下のページによると2017年1月以降に入手できるようです。
Omega2|Wi-Fi搭載IoT開発ボード「オメガ2」【2017年1月以降】
製品は2017年1月以降にメーカーより出荷開始予定です。新製品につき、予定日より出荷開始が遅れる可能性があります。出荷前であればキャンセルは可能です。
2017年02月19日 「Raspberry Pi」だけじゃない--おすすめシングルボードコンピュータ14選
Omega2の販売元
販売元のサイトをみると2017年以降更新された実例などがあり、活動を続けていることがわかります。
OMEGA-POWERED ROBOT
TAKING PHOTOS WITH A USB WEBCAM ON THE OMEGA
PYTHON VIDEO GAME
Youtube Omega2 First Time Setup 2017/05/26 に公開
2018-01 Mouser signs Onion
以下は上記の記事の訳文です。
Mouserは、Onionとのグローバル販売契約を締結し、ホームオートメーション、コーディング教育、Wi-Fiメディアサーバー、ロボット、ネットワークなどのアプリケーション向けに、OnionのOmega2 +デバイス、キット、アクセサリを取り扱います。
2018-01 Mouser signs disty deal with Onion, boosts IoT offering
付記 そのほかのLinuxボード
Linux Halley
Ingenic Ingenic Halley
シマフジ電機 Halley IoT Module
CQ 出版 「インタフェース」の記事 第1回 実験に使うIoT向け小型Linuxモジュールの準備
Ingenic Halley is a $20 Linux based IoT Board with Wi-Fi and Bluetooth 4.1 Connectivity
わずか8ドルのRaspberryPi互換機 NanoPi NEO のGPIOをシェルから制御する
advantech RSB-4410
ESP-WROOM-02 Wi-Fiモジュール
ROS が複数のノードからなるロボットを想定して対応できる枠組みになっていると聞いています。そのような各ノードのコンピュータがそれぞれに処理を行いつつ、ロボットとしての目的にそった動作をする枠組みになっているはずなので、そのような枠組みでは、小型のCPUを複数組み合わせて使うということが可能なので、Omega2 の出番ではなかろうかと個人的には思っています。
他にも面白いチップがあることは知っているのですが、なかなか触れないのが残念です。
Omega2S+
RAM: 128MB, Flash: 32MB, Packaging: SMT