Git は強力な VCS だけど,コマンド体系が不必要に複雑で使いにくかったりする.そこで,Git を wrap してコマンドを使いやすくした eg というツールがある.特徴は以下の通り.
- 基本的に,Git にできることは eg でもできる.(eg はほとんどのフラグをそのまま Git に渡すので,大体 Git と同じ使い方ができる.)
- いくつかのコマンドが使いやすくなっている.特に
revert
が Subversion や Mercurial と同じように使えるようになっていたり,commit
が-a
を付けなくても空気を読んでくれたりするのが便利. - 用語の統一が図られている."index" や "cached" を使わず "staged" を使うなど.
- eg は単なる wrapper なので,Git と混ぜて使うことができる.
インストール
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Git がインストールしてあることが前提なので,インストールされてない場合はインストールする.
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eg は単一の Perl スクリプトなので,単純にダウンロードしてきて PATH の通った場所に置けば良い.例えば,以下のようにする.
$ mkdir ~/bin
$ echo 'export PATH="$HOME/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ source ~/.bash_profile
$ curl -o ~/bin/eg http://people.gnome.org/~newren/eg/download/latest/eg
$ chmod +x ~/bin/eg
参考文献
- Easy Git: 本家
- (Easy) GIT for SVN users: Subversion のコマンドと eg のコマンドの対応表.
- Differences between eg and git: eg と Git の違いの説明.単にどう違うかだけでなく,どうしてこのような変更を加えたのかについても詳細に述べていて面白い.