ターゲット
- アンチインストーラー主義者
- 既にインストール済みのVC10や再頒布可能パッケージのバージョンのせいで、インストールに失敗する人
など
必要なツール
ファイルの展開にUniversal Extractorを使用します。
事前にDLしておくファイル
- GRMSDKX_EN_DVD.iso
- dotNetFx40_Full_x86_x64.exe(Windows8.1では不要かも)
dotNetFx40_Full_x86_x64.exeはWindows8.1では不要かもしれません。
僕の環境ではWindows7では必要でしたが、Windows8.1の方では不要でした。
ググればすぐ出てきますがリンクはこの辺です
Microsoft Windows SDK for Windows 7 and .NET Framework 4 (ISO)
Microsoft .NET Framework 4 (スタンドアロンのインストーラー)
作業に当っての注意点
展開後のファイルパスが_そこそこ_長くなるので、なるべく浅いディレクトリで作業を行ってください。
ファイルパスが260文字を超えてしまい、展開できない場合があります。
さぁ展開作業の始まりです
展開は全てUniversal Extractorで行います。
- まずGRMSDKX_EN_DVD.isoを展開します。
- 展開してできたGRMSDKX_EN_DVD/Setup内の以下のファイルを展開していきます。
- vc_stdamd64/vc_stdamd64.msi
- vc_stdx86/vc_stdx86.msi
- WinSDKBuild_amd64/WinSDKBuild_amd64.msi
- WinSDKWin32Tools_amd64/WinSDKWin32Tools_amd64.msi
- インストールディレクトリを決め(C:/Tools/vc10x64など)、
そこに2.で展開した以下のディレクトリ内のファイル・フォルダを移動していきます。
上書きされるファイルはvcvarsall.batだけだったと思いますが、移動は下記の順番で行います。
- vc_stdx86/vc_stdx86/Program Files/Microsoft Visual Studio 10.0/VC/*
- vc_stdamd64/vc_stdamd64/Program Files(64)/Microsoft Visual Studio 10.0/VC/*
- WinSDKBuild_amd64/WinSDKBuild_amd64/Program Files/Microsoft SDKs/Windows/v7.1/*
- WinSDKWin32Tools_amd64/WinSDKWin32Tools_amd64/Program Files/Microsoft SDKs/Windows/v7.1/*
-
(インストールディレクトリ)/bin/cl.exe
を起動してみて、mspdb100.dllが必要と言われた場合は
vc_stdx86/vc_stdx86/Program Files/Microsoft Visual Studio 10.0/Common7/IDE/mspdb100.dll
を(インストールディレクトリ)/binにコピーしてください。
また、コンパイル時にC1902
のエラーが出る場合は以下も**(インストールディレクトリ)/bin**にコピーしてください。なお、32bitアプリをコンパイルしない場合はこれらは必要ありません。
- vc_stdx86/vc_stdx86/Program Files/Microsoft Visual Studio 10.0/Common7/IDE/mspdbsrv.exe
- vc_stdx86/vc_stdx86/Program Files/Microsoft Visual Studio 10.0/Common7/IDE/mspdbcore.dll
- vc_stdx86/vc_stdx86/Program Files/Microsoft Visual Studio 10.0/Common7/IDE/msobj100.dll
- 上述のように、Windows8.1では不要かもしれないファイルの展開作業です。
(インストールディレクトリ)/bin/cvtres.exe
と(インストールディレクトリ)/bin/amd64/cvtres.exe
が起動しない場合は必要です。 - dotNetFx40_full_x86_x64.exeを展開
- 上記を展開してできたdotNetFx40_full_x86_x64/netfx_Core_x64.msiを展開
- dotNetFx40_Full_x86_x64/netfx_Core_x64/Windows/System/msvcr100_clr0400.dllを**(インストールディレクトリ)/bin**にコピー
- dotNetFx40_Full_x86_x64/netfx_Core_x64/Windows/System64/msvcr100_clr0400.dllを**(インストールディレクトリ)/bin/amd64**にコピー
パスと環境変数の設定
設定例
set PATH=C:/Tools/VC10x64/bin/amd64;C:/Tools/VC10x64/bin/x64;%PATH%
set INCLUDE=C:/Tools/VC10x64/include
set LIB=C:/Tools/VC10x64/lib/amd64;C:/Tools/VC10x64/lib/x64
おわりに
以上でインストール作業は終わりです。
一応このvc10x64でgvim.exeのビルドができることは確認していますが
上手く行かなかったらごめんなさい。