##きっかけはこの一枚の画像でした。
これは mbed Advent Calendar 2016と、Teratail Bluemix Advent 2016に連動した記事です。
(ところで mbed Device Connectorって、SoftLayer 上で動いてるの?)
日頃からARM mbed や、IBM Bluemix・Softlayer の周辺の方々にお世話になっている私ですが、常に進化し続けるサービスのこと、2016年にも様々な進化やニュースがありました。
走り続けてこそテクノロジーの進化があるというもの。
誰かが永遠のベータ版じゃん、などと揶揄していましたが、いやいやベータ上等!でしょう。
巨匠・黒澤明の映画「七人の侍」でも言ってたよ「戦に出て走れなくなったときは死ぬときだ!」とな。
###さて、余談はともかく。
2015年頃から今年にかけて「IoT」が耳目に触れることが増えてきました。
でも、Internet(ソフト)とThings(ハード)がそれぞれが進化し続けるせいもあってか、両者の間にまだ距離感があるというか(個人的に)ハードとソフトが統合してないようなもやもや感がある。
###ハードウェア
さて、ハードウェアの mbed は「mbed OS」となり、またネットに接続する「mbed Device Connector」も発表になりました。簡潔にわかりやすくまとまった資料はこちら。
→ 「mbed(えんべっど)の概要と最新情報 24-Dec-2016」 by 渡會氏
ええっ?mbed Cloudって、ARMが今度はクラウドサーバーとか、データーストレージとかやるということ?
この mbed Cloud とは… expected to be in general availability in 2017 て。
ここに少しだけインタビュー記事が載ってるけれど。
###ソフトウェア
また、ソフトウェアの IBM Bluemix の Internet of Thingsのサービスは2016年3月ごろ名称が変わり「IBM Watson IoT Platform」になりましたとな。名前変わるとさ、前の資料ググりにく…いや、何でもないです。
SoftLayer と Bluemix って両方ともクラウドコンピューティングとか仮想サーバー系のサービスだよね、ちゃんと特徴や違いを理解しておかなくちゃ、と思ってたら10月のある日、サラッと統合されました〜って(白目)
じつは、Bluemixハンズオン受けるたびに登録したアカウントが3つあったわけですね。
そのうちテスト後にインスタンス消し忘れたやつが、数カ月に渡りクレジットカードに課金さ…(金額は言えません)
###2つのサービス
いやもう疾風怒濤のクラウドの乱雲に翻弄され、必死にハードを握りしめる思いの日々。
手を離したら、雲間に飛んで行ってしまいそう。それでも走り続けてこそ。
そうか、両方とも進化して新しくなってるサービス、
- ARM mbed の新サービス「mbed Device Connector」
- IBM の新統合・名称変更後の「Bluemix / Watson IoT Platform」
どうもIoTのもやもや感を払拭するのに、この2つが統合した形のネタを何か……… と思って、mbed + Bluemix の英語記事のいくつかの内容を日本語でなぞりつつ「オラもやってみたです記事」を書こうと思って眺めてた。
###予想外に深く広かった
内容を掘っていくと、mbed はリアルタイムOSを統合してver.5になり大型化し、IoTのセキュリティなど事実上はコマンドラインツールや外部ツールでコンパイルして〜ということに。
いや、当初からの「オンラインコンパイラーでドラッグドロップして簡単に」は、今でも変わってない。
でもいざ上記の「mbed Device Connector」に接続するとなると、gitからコード入手してコンパイルしてみたいな話になり、簡単にドラッグドロップ!で動きます、とは行かなくなる。
Bluemix の方も、あのリダイレクトの嵐で今どこにいるのか迷いそうなサイトで、メール登録アカウントとIBM IDと何が違うのかそもそも突然言われてもとか、その辺に慣れてくれば、Bluemix は優れたサービスなのはわかる。
でも、ハードとソフトの間をブリッジしてデーター受け渡してREST APIで〜みたいな話になると、こちらもどんどん手数がかかるようになる。
どうやら「やってみた記事」として、到底サクッとアドベントに書ける分量じゃなかった。
###参考記事
ちなみに途中まで書きかけ、そして引き返してやめるまで、主に参考にした英語記事はこちら。
どれもみなIBM developerWorks から。最後の4つ目はARMの人が書いてる記事。
- How to Register Devices in IBM Watson IoT Platform
- Connect an ARM mbed Device in 5 Easy Steps
- Integrate ARM mbed Device Connector to Watson IoT Platform
- Connecting ARM mbed devices to the Watson IoT cloud using mbed Connector
などなど、他にもいくつかあったけど、どれもなかなか長い記事になってる。
###そもそもIoTって
たぶん、みんなの頭の中にあるIoTの姿って、EthernetケーブルでInternetに有線接続してるとか、スマートフォンとかではなだろうと思う。
Bluetoothのガジェットなんかは、そもそもInternetに直接つながるわけではないし。
まだ長距離届くSub-GHzの電波規格さえ、どれがメインストリームになるのかクリアではない。どうやら個人的にはLoRAが来そうな感じがしてるけど、去年の今頃はThreadがホーム用から屋外にも拡張してくるかなぁ…って話してた記憶がある。
さて、バズワードで「わーい、IoT の未来が」と言ってるウタゲの時期はそろそろ終わり。いよいよ本格サービスに脱皮する時期が来たということですかね。LED光った!とか、ウェブに表示できました!は最初の一歩で大切だけど、そのあと何かサービス考えてください、じゃあとよろしく誰か〜?だと前には進まないですよね。
###さて、最初の画像に戻ろう。
この記事の初出は2016年3月26日で修正が7月末だ。
まだ半年も経たないのに、もう変わってしまって古いコードだったり、サービスだったりが登場する。だから、これを日本語訳にしても、使えないわけではないけど、現時点12月末にはすでに古い内容になってしまっているのだ。
こ、このスピード感。ビュン。
個人的な事情でアドベント期限に間に合わず申し訳なかったです。
しかし、この後もmbedとBluemixを中心にサービスを作っていきたいと思います。日々時間に追われていると、アドベントのネタって考えつかないうちに12月。
ビジネスの準備で進めてることは、現時点でそのまま公開はできないし、難しいもんです。
なんか硬派なテクニカルな内容じゃなくて、随想みたいになってしまったけど、皆さんの投稿、楽しく読ませていただいてます。
先日、近所の駅前で捕獲した仔です。