#不正論文を減らす仕組みが必要。
最近、不正論文問題がマスメディアで騒がれました。
アカデミアの世界に限らず、
入力データ -> 統計処理 -> 出力結果の一貫性を確保した資料を作る事は大切です。
しかし、人間である以上は間違える事もあります。
ただ、その間違いを減らす仕組みがあります。それこそが、iPython Notebookです。
#iPython Notebookは、コード実行結果付き文書を作るツール。
データサイエンス分野で主流のプログラミング言語「Python」には、
「iPython Notebook」というツールがあります。
iPython Notebookは、ブラウザ向けの文書をMarkdown記法で書くツールです。
ただし、他とは違い、書いた文書の中にPythonコード(又はRコード)とその結果を埋め込む事ができます。
実際にiPython Notebookで作られた文書をお見せします。
データサイエンスの勉強会の発表用に作ったものです。
最初のページの「In [1]:」や「In [42]:」で書かれているのがコードで、
その下にあるネットワーク図がその出力結果です。
-> 参考資料:ドキュメントのWebを泳ぐ。Rで始めるBADデータ・ダイビング!
※元ソースはこちら。
この文書にあるネットワーク図は、
コードを書いて実行ボタンを押した結果、自動で埋めこまれたものです。
今回のコードはグラフを出力するものでしたが、
数値や文字を出力するものでも、同様に自動で結果が埋め込まれます。
#結果の自動埋め込みは、改ざんや貼付けミスをなくす。
コードの実行結果が自動で埋め込まれるという事は、
コード処理(統計処理)の結果を人為的に変える事ができなくなるという事です。
悪意のある改ざんも、うっかりによる貼り付けミスも、これで防げます。
#作ってみよう!
iPython Notebookを使う方法は、下記の方々の記事を参考にさせて貰いました。
ありがとうございます。
-> 参考記事:IPython Notebookでかっこいいグラフを書く ー MemoBlog
-> 参考記事:ipython notebook を用いた、データ解析の方法
#公開してみよう!
iPython NotebookをWebで公開する方法としては、「nbviewer」があります。
これはオンラインのiPython Notebook解釈ツールで、
GistsにアップロードしたiPython Notebookのデータから、Webページを作ります。
作られたWebページのURLを伝える事で、他の方にも見て貰う事ができます。
#まとめ
iPython Notebookは、Pythonのコード実行結果付き文書を作るツールで、
結果の改ざんや貼付けミスをなくします。
作った資料は「nbviewer」で公開できるので、試してみましょう。