WWDC2016のWhat's New in iTunes Connect、まとめてみました。
内容
セッションのトピックは以下の通りです。
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In-App Purchase
- 00:00 - 05:30
- In-App Purchaseの対象拡大や、In-App Purchase Promo Codeなど。
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iTunes Connect for iOS
- 05:30 - 14:30
- アプリからResolution Centerへの問い合わせや、アプリのリリースなどが可能に。
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App Analytics
- 14:30 - 28:30
- Impressionや他アプリからのインストール数が計測可能に。
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ScreenShot Simplification
- 28:30 - 34:30
- スクリーンショットの管理が簡単に。
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iMessage Apps
- 34:30 - 36:30
- LINEスタンプ的なStickerの追加
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Guideline Changes
- 36:30 - 最後
- ガイドラインがよりわかりやすく。ビジネスモデルなどにも踏み込むように。
In-App Purchase
In-App Purchaseは、WWDC前から色々と情報がリークされていましたが、簡単にまとめると、以下の通りです。
- 自動更新購読のカテゴリに関する制約がなくなった。
- 国ごとに自由に値段(Tier)が設定できるように
- あたらしいTierの追加
- 値段の変更が簡単に
- ユーザーが1年以上購読を続けた場合、開発者とAppleの取り分が70:30から85:15に(Apple対応済)
それ以外に大きな発表としては、In-App Purchase Promo Codesが発表されました。
これにより
- In-App PurchaseのPromo Codesを利用したデバッグ
- In-App PurchaseのPromo Codesを払い出して、プロモーションを行う
などといったことが可能になるので、良いですね!
In-App Purchase Promo Codesは2016年秋から使えるようになるとのことです。
iTunes Connect for iOS
iTunes ConnectのiOSアプリについても発表がありましたが、便利そうなのは以下の点でした。
- iOSアプリからバイナリリジェクトが可能に。
- iOSアプリからアプリのリリースが可能に。
- Push通知の機能が強化
- 開発者登録の期限切れ
- アプリのレビューチームからメッセージが届いた時
- アプリのレビューやリリース処理など各プロセスが終わった時
- 複数の開発者アカウントがサポートされるように(ただしPush通知が届くのはログイン中のアカウントのみ)
- アプリ上でResolution Centerでのやり取りが行えるように。
複数アカウントでのログインについては、このようになるそうです。
次のリリースからこの機能が使えるようになるとのこと。
個人的に一番注目すべき新機能は、Resolution Centerでのやりとりをアプリから確認したり、返信できるようになったことです。
移動中にアプリから内容だけでも確認できるのは、かなりありがたいですね。
App Analytics
App Analyticsについて、注目すべき機能は以下の2つです。
- App Store上でのインプレッションが確認可能に。
- アプリからのインストール数が計測可能に。
今まで、アプリ詳細ページのPV数は取得できていましたが、インプレッションはそれを補完するもので、以下の4つのケースの表示回数を取得することができます。
- 検索結果
- Feature画面
- ランキング画面
- Search Ad
これにより、App Store上のどこがボトルネックになって、ダウンロードが伸びないのか、ということを追いやすくなったのではないでしょうか。
インプレッションについては、iTunes Connectで既に利用可能です。
もう1つの機能についてですが、既存のウェブサイトからのダウンロード追跡について、機能が拡張されてアプリについても計測可能になった、というものです。
これにより、流入元を詳しく把握できるようになるため、広告の効果測定などで影響がありそうですね。
この機能が使えるようになるのは年内とのことです。
ScreenShot Simplification
今までApp Storeのスクリーンショットについては
(スクリーンショット枚数 x 端末サイズ x ローカライズ言語)枚の画像を管理しなければなりませんでした。
ScreenShot Simplificationの導入により、iPhone/iPadの最大サイズのスクリーンショットをアップロードしておけば、自動で小さいサイズ用にリサイズして表示してくれるようになるそうです。
また、3.5inchのみ別にファイルをアップロードして管理したい、という場合にはOther Sizesを選択することで個別にファイルを設定することもできるようです。
ScreenShot Simplificationについては、2016年夏から利用できるようになるとのこと。
iMessage Apps
LINEのスタンプのようなStickerを送れるようになるらしいです。
配布については、Stickersカテゴリが追加されるようです。
Guideline Changes
ガイドラインの変更については、大きく5つの視点からアプリをレビューするということに言及していました。
ビジネスモデルが明確で、それがApp Storeで許容可能なものか、という点に言及してきたのが今までとの大きな違いと感じました。
- Safety
- Performance
- Business
- Design
- Legal