Nginxインストールメモ

Nginxを使うことになりまして。
とりあえずインストールしてみた次第です。

yumでいいだろうとは思ってますが、ついでなのでソースビルドでもインストールしてみました。

環境は以下のとおりです。
OS : CentOS 6.5 64-bit

NginxはStable versionとMainline verionがありますが、Mainlineのほうがバグ修正などが頻繁に取り込まれているようなので、そちらを利用します。

yumでインストール

リポジトリ登録

公式ページから、使用するOSに該当するリポジトリのURLを探します。
今回はCentOS 6.x系となるので
http://nginx.org/packages/centos/6/noarch/RPMS/nginx-release-centos-6-0.el6.ngx.noarch.rpm
を使用します。

# rpm -ivh http://nginx.org/packages/centos/6/noarch/RPMS/nginx-release-centos-6-0.el6.ngx.noarch.rpm

Mainline Versionの参照

先程入れたリポジトリの状態はStable versionをインストールするようになっているため、
手作業で/etc/yum.repos.d/nginx.repo を修正します。

/etc/yum.repos.d/nginx.repo(修正後）

# nginx.repo

[nginx]
name=nginx repo
baseurl=http://nginx.org/packages/mainline/centos/6/$basearch/
gpgcheck=0
enabled=1

インストール

yumでインストールします。

# yum install nginx

インストールが完了すれば、serviceで起動/停止できます。

# service nginx start 
nginx を起動中:                                            [  OK  ]

自動起動も設定しておきましょうか。

# chkconfig nginx on

ソースビルドでインストール

必要となるライブラリのインストール

もともと入っているものもあると思いますので、適宜端折ってください。

GCC

説明の必要ないと思いますが、入ってない場合は入れましょう。
yum install gcc

PCRE

perl互換の正規表現ライブラリだそうです。
yum install pcre pcre-devel

zlib

gzip圧縮をするために必要になります。
yum install zlib zlib-devel

OpenSSL

SSLライブラリも必要になります。
yum install openssl openssl-devel

Nginx用ユーザ作成

手動で作成する必要があります。

useradd --shell /sbin/nologin nginx

※ yumでインストールすると自動で作成されます。

Nginxのダウンロード

公式ページから、使用したいもののURLを取得します。
今回は、Mainlineの1.7.7を使用することにしました。

# wget http://nginx.org/download/nginx-1.7.7.tar.gz
...中略
# tar xvzf nginx-1.7.7.tar.gz
...中略
# cd nginx-1.7.7

ビルド・インストール

configureのオプションは色々あるようでしたが、HTTPサーバとして使用するだけであれば、
SSLとReal IPのモジュールだけ有効化しておけばよさそうでした。

# ./configure --user=www-data --group=www-data --with-http_ssl_module --with-http_realip_module

make installします。

# make
...中略
# make install
...中略

/usr/local/nginx/にインストールされます。

/usr/local/nginx/conf/nginx.confのuserディレクティブが
コメントアウトされた状態になっているのですが、このままだとworkerプロセスの起動でコケました。
そのため、手作業で以下のようにuser指定をしています。

/usr/local/nginx/conf/nginx.conf(修正後)

user  nginx nginx;
...後略

initスクリプト作成

http://wiki.nginx.org/RedHatNginxInitScript
にスクリプトがあるので、/etc/init.d/nginxを作成して、上記スクリプトの内容を貼り付けます。
※ 2017/3/23追記
上記はリンク切れを起こしてました。
現在はこっちに移行したようです。
https://www.nginx.com/resources/wiki/start/topics/examples/redhatnginxinit/

Nginx本体と設定ファイルの配置先が、デフォルトインストールだとスクリプトに記載されているパスと異なるため、手作業で修正します。

/etc/init.d/nginx(修正後)

...中略
nginx="/usr/local/nginx/sbin/nginx"
...中略
NGINX_CONF_FILE="/usr/local/nginx/conf/nginx.conf"
...後略

/etc/init.d/nginxに実行権限を付与します。

# chmod +x /etc/init.d/nginx

これで、serviceで起動/停止できます。

# service nginx start 
nginx を起動中:                                            [  OK  ]

自動起動も設定しておきましょうか。

# chkconfig nginx on

参考

以下を参考にさせていただきました。
ありがとうございました。