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Live2D WebGLでモデルデータのDL防止

Last updated at Posted at 2016-07-31

Live2D WebGL SDKではファイルパスが見えてしまい、モデルデータがDLできてしまう問題点がありました。
001.png
せっかくモデル作ったのに、WebGLで公開するとモデルデータが盗られるのはとても残念ですっ!
(※ ちなみにUnityのWebGL書き出しでは、バイナリ化されており問題ないです)

解決策ですが、サーバーサイド(PHP)でモデルデータをロードすれば防げました。
処理の流れとしては、以下の感じでいけます。

 1. mocファイルをphpでロード(Base64形式)
 2. ロードしたデータをphpからjsに渡す
 3. jsでBase64形式からArrayBufferへ変換
 4. ArrayBufferをモデルデータとしてロード

開発環境

Live2D WebGL SDK2.1
MAMP(PHP用)

テスト検証

SDKサンプルのSimpleプロジェクトを元にテストをしてみました。
手順としては以下の通りです。

1)phpの環境を作る

3分でMacのWeb開発環境(Apache,MySQL,PHP)を用意・初期設定する方法!

2)simple.html → simple.phpにリネームする

3)phpでモデルデータをロードし、jsに渡す

simple.php 12行目あたり
<!-- Live2D Library -->
<script src="../../lib/live2d.min.js"></script>
<!-- User's Script -->
<script src="src/Simple.js"></script>

<!-- モデルファイルをロードする -->
<?php $mocdata = base64_encode(file_get_contents('assets/Epsilon2.1/Epsilon2.1.moc')); ?>
<script>
// phpからjavascriptに渡す
var mocdata = <?php echo json_encode($mocdata); ?>;
</script>

4)モデルデータをLive2Dライブラリへ渡す処理を修正する

Simple.js 119行目あたり
    //------------ Live2Dの初期化 ------------
    // mocファイルからLive2Dモデルのインスタンスを生成
//    Simple.loadBytes(modelDef.model, function(buf){
//        live2DModel = Live2DModelWebGL.loadModel(buf);
//    });
    live2DModel = Live2DModelWebGL.loadModel(Base64_To_ArrayBuffer(mocdata));

Base64_To_ArrayBuffer関数は、以下のページから「Base64からArrayBufferに変換する関数」をコピペしてきました。
Base64 文字列からArrayBufferに変換する関数

これでモデルデータのパスを隠蔽でき、DLされるのを防止できました。
tes002.gif
ちなみに改善後のhtml部分はこんな感じになります。
改善後のhtml.png

問題点

モデルデータは隠蔽できましたが、若干ページロードに時間がかかるようです。
多少の誤差はありますが、23ms → 32msかかるようになりました。
005_今まで_.png

006_改善後_.png phpでBase64に変換して、jsでBase64からArrayBufferに変換したりしてるせいかもしれません。

改善点

詳細な検証はしてないですが、node.jsでやればArrayBufferのまま渡すので軽快に動作すると思います。
node.jsでのソースは、Live2D WebGLとNW.jsでデスクトップマスコットが参考になると思います。
(記事内のSimple.jsのモデルファイルロード処理、Simple.jsのArrayBufferへ変換処理あたり)

参考にしたページ

JavaScriptでPHPの変数の値を使う方法メモ
PHPを用いて画像をbase64する方法

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