1980年代、私は哲学の試験を受け、人工知能が可能かどうかの問いに回答しました。Blade Runnerがちょうど世に出て、とても気に入ったので、人間のボランティアとプログラムが電話で話をしている会話を想像しながら“はい”と回答しました。当時はその言葉を知りませんでしたが、“chatbot”について書いていたのです。
最近、 Snatchbotの最高技術責任者であるAvi Ben Ezra氏と話す機会がありました。bot-building を使いやすくすることを目的として2015年1月に設立されたSnatchbotは、10名以上の正規職員が働くイスラエル企業です。Avi氏はプラットフォーム設計士でありインターフェースユーザーであります。
私はchatbotsについて自分の興味あることを学び直し、Avi氏に将来のビジョンについて尋ねました。
Botsの将来の役割について教えてください。
今後10年の間にchatbotsの役割は急激に増えていくでしょう。すでに現在の市場の状態や成長スピードを考慮すると、いかにbotsの使用が急速に増えていることが分かります。BI Insider が最近発表したchatbotレポートが示すところでは、80%以上の企業が2020年までに何かしらのchatbotソリューションを実施することを期待しています。市場がテクノロジーを前進させると、chatbotsの相互作用はより一層高度化します。
これが真の人工知能の行く道なのでしょうか?
はい、そう思います。ですがこの質問を2つに分けましょう。何が確信できて、何が推測なのかと。
より多くのメッセージAPIがオープンし、chatbotsをサポートするチャネルの数が成長しているので確信できます。例えば、WhatsAppは楽しいです。WhatsAppは世界一のメッセージプラットフォームですが、いまだにWhatsApp用にchatbotsを作ることは認められていません。Facebook(chatbotsの親会社)が取り組んでいることは知っています。ニュースを待っていてください。
大手ブランドはchatbotsに投資し、彼らのプロセスを整備し、もしくは単に彼らのブランドを親しみやすい会話体験へと変えています。顧客はchatbotsが楽しく、関連情報が提供されれば、もっと利用するようになるでしょう。そういったものすべてを一緒にすれば、chatobot―人の意思疎通が急速に発展していくでしょう。すでに、感情面(陽気、ハッピー、感じの良い、不満足)に対応したchatbotsを作ることは可能で、chatbotsの反応に適切に合わせられます。
強力なマーケット力とchatbot作成の簡素化が組み合わされば、いわゆる“人工知能”を、すぐある一定のレベルにまで達成させることができると確信します。
さて、推測の部分についてです。何が意識を形成しているかについて大きな議論がされていますが、私の考えは完全に感情的なソフトウェアを作ることができるだろうと思います。ある物理学者は、我々の宇宙はモデルであって、我々は感情ソフトウェアだと考えます。そうは言っても、本物のAIについて語る前に大きな転換点に到達しなくてはなりません。Chatbotは、学ぶことができて、より非常に複雑なものでなくてはいけません。脳は宇宙にある原子よりも、より多くの潜在的経路があるとよく知られています。現在、chatbot経路は、相対的に非常に粗いです。
ですが、AIはchatbotsから起こり得ますか?
出来ると思います。AIには他の経路があって、もちろん基礎研究に基づくものでは、chatbotsが現在行っているものと同じ推進力はありません。Snatchbotで試みていることは、例えば、いわゆるchatbots作成のクラウドソーシングです。もし何千、何万のchatbotsが作成、連動されたら、あなたは技術革命につながる知的エネルギーをまさに利用していることになります。
そして私にとってはとても重要な瞬間です。人の言語と意識が何千年にわたってともに進化してきました。我々はAIと言語のために、特に我々何百万人がそのプロセスに貢献したならば、そのプロセスを劇的に加速させることができます。皆がbotを持つべきです。おそらくそうなるのに時間はかかりませんがね!