#概要
cygwinやbashではなく、windows標準搭載のcmd.exe内でrbenvを使いたい。
#結論
そういうrbenvを作りました。
https://github.com/nak1114/rbenv-win
#rbenvって何?
Windowsではruby installerでrubyをインストールするのが一般的と思います。
しかし、ruby installerでインストールすると、そのバージョンのrubyしか使えないために様々な弊害が出ます。
例えば、nokogiriというruby用のライブラリはwindows環境だとruby-2.2.0より新しいバージョンには対応していません。(もちろん秘術を駆使すれば使えるようになるのは知っています。)
また、あるrailsアプリではruby 2.1.xを要求して、別のアプリではruby2.2.xを要求するといったことがあります。
もしくは、怪しげなライブラリを取りあえず試して駄目だったらライブラリ適応前に戻したい事もあるでしょう。
そういった状況に対応するために、様々なバージョンやライブラリ適応状態のrubyを素早く切り替えることが出来るのがrbenvです。
#インストール
##インストールに必要なもの
git
##インストール手順
インストール用のバッチファイルも用意してあります。
https://gist.github.com/nak1114/7ea63204203883c5884d
このバッチを実行すると、自分のユーザープロフォイルの直下に自分専用のrbenv
をインストールしてくれます。
例えば、私のユーザー名はnak
なのでC:\User\nak\.rbenv-win
がインストール先になります。
バッチファイル内では以下の事を行っています。
- gitを用いてGitHub上の
rbenv-win
をインストール先にコピーします。 - インストール先の
rbenv
コマンドや、その先でインストールされるruby
コマンドに対するPATH
を通します。
インストールが終わったらcmd.exeを閉じて、もう一度cmd.exeを実行します。
これで、rbenv
が使えるはずです。
エクスプローラーでC:\User\<ユーザー名>\.rbenv-win
が出来ているか確認します。
また、スタートメニューから
[スタートボタン]->[設定]->[コントロールパネル]->[システム]->
[システムの詳細設定]->[環境変数]を押して回って、
[<ユーザー名>のユーザー環境変数]の`Path`に`C:\User\<ユーザー名>.rbenv-win\shims`があれば、
インストールに成功しています。
#使用方法
何はともあれHelpの表示。
> rbenv help
次にコマンド一覧を表示
本家rbenvのうち、自分が良く使っているcommandを実装しています。
詳細なコマンドの使用方法は本家に譲ります。
> rbenv command
Rubyのインストールもrbenvで行います。
> rbenv install 2.2.4
> rbenv global 2.2.4
> rbenv rehash
```
Enjoy Your Ruby Life!
#最後に
3連休ネタに作りました。久々のバッチファイルとVBScriptで良い頭の体操でした。
でもバッチファイルやVBScriptのテストってどうやるんだろう?と悩んだ結果、テスト無しで公開しています。
誰かバッチやVBScriptのテストの方法を教えてください。