#0.AGENDA
0.前置き
1.まずはvSphereの基礎用語を少々
2.再びリソースプールとは
3.いよいよ vCloud Director
4.参考
5.HOLで実践
#0.前置き
今回はVMwareによるIaaSをちょっと深堀します。ただしちっと複雑なのでイメージを掴んでもらうことと説明主眼としています。
つまり、今回はいつも以上に技術的には正確ではない記述が多々あるってことです :p
前回HOLで vCenterとESXiを触ったけど、それらとは別にvCloud Director(vCD)ってのもあります。
これがVMwareの言う SDDC (Software Defined DataCenter )の主要コンポーネントらしいッス。
#1.まずはvSphereの基礎用語を少々
(1) VMware vSphere6.0 資料
クラスタは、ホストのグループです。
クラスタにホストが追加されると、そのホストのリソースはクラスタのリソースの一部になります。
クラスタは、そのクラスタ内のすべてのホストのリソースを管理します。
クラスタによって、
vSphere High Availability (HA)、
vSphere Distributed Resource Scheduler (DRS)、
および VMware Virtual SAN の機能が有効になります。
簡単かんたん。複数のESXiホストをまとめたものをクラスタって呼んでます。
(3) ユーザ・ロールとは
んーと、一般的な用語としてのユーザとロールってことで良いみたい。
ロールに権限を付与して、そのロールをユーザに割り当てる・・・ってやつ。
(4) リソースプールとは
リソース プールは、リソースを柔軟に管理するための論理上の抽象概念です。
リソース プールは階層にグループ化することができ、使用可能な CPU リソースとメモリ リソースを
階層状にパーティショニングするために使用できます。
各スタンドアロン ホストと各 DRS クラスタには、(非表示の) ルート リソース プールがあり、
そのホストまたはクラスタのリソースがグループ分けされています。
ホスト (またはクラスタ) のリソースとルート リソース プールのリソースは常に同じであるため、
ルート リソース プールは表示されません。
・・・なんのことかさっぱり判らない orz...
#2. 再びリソースプールとは
各VMの要求リソースリソースのコントロールをうまく行うことにより、VMの稼働を安定させることが
可能となります。その方法としてリソースプールという機能がDRSでは設定可能となっています。
リソースプールの主な特徴は以下となっています。
リソースの分離のための、強力なリソース抽象化機能
ビジネス要件に応じて、リソースプールを作成可能
プール内でのリソース共有と、プール間でのリソース隔離
リソースプールをうまく活用することにより、ホスト毎のリソース管理ではなく、
クラスタ単位でリソースの管理が行えます。
・・・クラスタ配下に作成されるリソースの塊でそのリソースの塊は複数ESXiにまたがってたりvMotionでVM移動しても良いってことね。
#3. いよいよ vCloud Director
(1) vCloud Director: リソースプール
VMware vCloud Directorとは新しい抽象化レイヤである。
これはvCenterの上に重なる層であり、vCenterが管理するすべてのリソースを抽象化する。
これらのリソースは、顧客(テナント)が消費できるよう集積し、1つの大きなプールにまとめる。
vCDはリソースを抽象化し、プール化するだけでなく、セルフサービスポータルも追加する。
各テナントでは、異なるのレベルのProvider vDCのリソースを組み合わせて、テナントごとに
vDCのコンテナ(Organization vDC)が提供される。
エンドユーザーは、vCloud Directorで定義された「サービスカタログ」からvAppテンプレートや
メディアファイルを選択するだけで、希望のグレードの仮想環境が即座に割り当てられる。
このように、単一のリソースプール(Provider vDC)を複数のテナント向けに分割し、
相互に隔離するといった運用もできるということは、パブリッククラウドサービス事業者にとって
有用なのはもちろんだが、プライベートクラウド環境でも部門ごと/システムごとの
セキュリティポリシーが異なることを考えれば、あってしかるべき機能だといえるだろう。
また、グレードの異なるリソースを複数の組織(マルチテナント)に提供する手段として、
サービスカタログを使うという発想自体が、より高度な抽象化を行い、システムの具体的な詳細を
隠蔽する方向に向かっている点も重要なポイントだろう。
単に管理対象となるリソースプールが1レベル上位に移っただけではなく、想定する使用者のレベルも
ITシステムの運用管理担当者からサービス提供者へとより抽象度を高める方向に移っているといえる。
(2) vCloud Director: 組織
(3) すごーくザックリ言うと・・・
https://www.vmware.com/files/jp/pdf/vCloud_Director_Administrator_Guide_15_jp-ja.pdf
p29
組織 vDC を作成すると、vCloud Director は、指定される割り当てモデルの設定に基づいて vSphere リソース プールを作成します。
で、このリソースプールを特定のアカウント(ロール)に割り当てると、マルチテナントの出来上がり。
#4. 参考:
(1) vCenter Lab Manager
(2) VMware リソース プールからプライベート クラウドを作成する方法
#5. 無料コース実践
各自「HOL-CHG-1695 vSphere 6 Challenge Lab」の環境でマルチテナントっぽい環境を作ってみてください。
(補足)http://qiita.com/nagahisa/items/d99dd10cd011869592cf
Enjoy !!