このページについて
ジョギングやサイクリングに関する各種センサデータを測定するガジェットや、それらのデータを活用したサービスは数多く登場しています。しかし、(特に日本国内では)水泳に関しては、そのようなガジェットやサービスがあまり普及していない印象があります。
このページは、私が実際に試したものを中心に、水泳に関連したセンサデータ収集・蓄積に使えるガジェット、サービスの情報をまとめたものです。新しい情報はこのページに随時追加していきますので、興味のある方はここをストックしておいてください。
また、私が個人的に色々試した結果や、Ruby や Embulk で実装したエクスポートツールの詳細は、ブログ(無印吉澤)のほうで随時紹介しています。
ガジェット
Pebble Time
- サイト
- 概要
- スマートウォッチの一種。AndroidとiOSの両方とペアリングできる。電池は約1週間保つ。
- 加速度センサを備えており、かつ 30m 防水。水泳に適するレベルの防水(50m防水)ではない。あくまで自己責任だが、swim.com アプリをインストールすることで、泳いだ距離を自動計測できる。
- 測定できるデータ
- 泳いでいた時間、距離、片道ごとのタイム、平均/最高ペース、ストローク数、SWOLF
- Garmin Swim とは違って、ストロークの種類は自動判別できない
- データのアップロード方法
- Swim.com のスマホアプリ経由で、Swim.com にアップロード
- 関連記事
-
Pebble Timeは実用品かわいい - 無印吉澤
- Pebble Time の基本機能の紹介。
-
Pebble Timeのswim.comアプリで泳いだ距離を自動的に記録する - 無印吉澤
- Pebble Time の Swim.com アプリの利用手順。Swim.com アプリには使い方の説明がほとんど書かれていないため、インターネット上で情報を探しまわってまとめた。
-
Pebble Timeは実用品かわいい - 無印吉澤
Garmin Swim(Garmin Swim Watch)
- サイト
- 概要
- 水泳専用のスイムウォッチ。時計の機能と、水泳中の測定機能しかない代わりに、ボタン電池(CR2032)で1年近く保つ。
- 水泳に適するレベルの防水(50m防水)。Garmin Connect Mobile というスマホアプリがあるが、利用は必須ではない。
- 測定できるデータ
- 泳いでいた時間、距離、片道ごとのタイム、平均/最高ペース、ストローク数、SWOLF、ストロークの種類(平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ、クロール)、カロリー
- データのアップロード方法
- PCアプリ(Garmin Express)経由で、Garmin Connect にアップロード
- Swim Watch-PC 間は、専用のドングルで通信
- Garmin Swim は、スマホアプリ(Garmin Connect Mobile)経由のアップロードに非対応
- 関連記事
-
Garmin Swim watch In-Depth Review | DC Rainmaker
- Garmin Swim に関する詳細かつ長大なレビュー(英語)。Swim Watch で設定できることについては、かなり参考になる。その一方で、2013年の記事なので、Garmin Connect のデザインは現在のものと違ってしまっている。
-
Battery Replacement - Pls read this first
- ボタン電池の入れ替え方法の案内。
-
Garmin Swim watch In-Depth Review | DC Rainmaker
SNS
Swim.com
- サイト
- 概要
- スイマー用のSNS。自分のデータをアップロードして、確認するためだけにも使える。
- Web サイトとスマホアプリがある。
- Garmin Connect との連携機能があり、Garmin Connect 経由で Garmin Swim のデータもインポートできる。
- エクスポート機能:なし
- ただし、以下の関連記事にある方法を使えばエクスポートできる。
- 公開 API:なし
- 関連記事
-
Garmin Device File Uploads – Swim.com
- Garmin のデータを Swim.com にアップロードする手段(Garmin Connect 以外にもある)の解説ページ。
-
Swim.com の workout データをエクスポートする方法 - 無印吉澤
- JSON をダウンロードして、ローカルで CSV に変換する方法。
-
Garmin Device File Uploads – Swim.com
Garmin Connect
- サイト
- 概要
- Garmin の各種ガジェットで測定したセンサデータを、総合的に閲覧できるサイト。タイムを競い合うためのマイコミュニティ機能もある。
- Web サイト(Garmin Connect)と、スマホアプリ(Garmin Connect Mobile)がある。
- エクスポート機能:あり(CSV)
- 公開 API:あり(有償、5,000 ドル払い切り)
その他、未調査のサービス
- Strava, Daily Burn
体重計(体組成計)
タニタ:「インナースキャンデュアル」シリーズ
- サイト
- 概要
- タニタの体組成計の上位機種。
- 測定できるデータ
- 体重、体脂肪率、筋肉量、筋質点数、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、体内年齢、推定骨量、体水分率
- データのアップロード方法
- 専用スマホアプリ経由で、Health Planet(タニタのサイト)にアップロード
- アプリ-体重計間は、Bluetooth で通信
- エクスポート機能:なし
- ただし、以下の関連記事にある方法を使えばエクスポートできる。
- 公開 API:あり(無償)
- 関連記事
-
タニタの Health Planet から新しいデータだけエクスポートして Google Spreadsheet にポコポコ足していく方法 - 無印吉澤
- 公開 API 経由でデータをエクスポートして、Google Spreadsheet にインポートする手順をまとめた記事。
-
Health Planet からデータをエクスポートするための embulk-input-healthplanet プラグイン - 無印吉澤
- 上記のエクスポート機能の実装の詳細。
-
体組成データを取得する。 - mirandora.commirandora.com
- Health Planet API を利用したエクスポートの先行事例。Ruby で API 接続してデータをエクスポートし、R でグラフ化している。
-
タニタの Health Planet から新しいデータだけエクスポートして Google Spreadsheet にポコポコ足していく方法 - 無印吉澤
Withings: Smart Body Analyzer
- サイト
- 概要
- フランスの家電メーカ Withings の体重計。
- 測定できるデータ
- 体重、体脂肪率、心拍、空気の質
- データのアップロード方法
- Withings が直接 Wi-Fi 接続し、Withings のサイトにアップロード
- エクスポート機能:あり(CSV)
- 私は Withing を持っていないので直接確認していないが、Exporting my data – Withings によるとエクスポートできそう。
- 公開 API:あり(無償)
その他、未調査の製品
- iHealth wireless scale, Fitbit Aria, QardioBase