CafeSnapというアプリで自動更新購読(Auto-renewable subscriptions)を実装したので、審査の過程でリジェクトをされた原因や、その対処法などを書いていきます。サンプルの実装はこちらを参照して下さい。
今回有料で使える機能
月額課金で気をつけること
お気に入り/検索など、通常の機能制限だけで月額課金をさせない
あくまでも月額課金は、定期的に更新されるコンテンツに対する課金なので、通常の機能の制限のみだとリジェクト対象になります。
リストアボタンを付ける
以前購読していたユーザーは、そのコンテンツを復元出来る状態にしておかないといけないようです。
必要な機能かはわかりませんが、とりあえず審査向けということで設置します。
複数回のリジェクト
1回目
理由
有料課金の前にログインを必須にしていたのですが、Appleからコラムや検索を行うのにログインをさせる必要はないでしょ!という指摘を受けました。
課金状態をサーバーサイドで保持したいからログインさせたいという旨を伝えましたが、NG。
対処
ログイン必須を外し、ログインしている場合のみサーバーサイドで課金状態を保持するようにしました。
2回目
理由
リジェクトと言うよりは、下記2つの質問を受けて審査がストップしました。
対処
下記の通り質問に答えたところ、2,3日後に審査が再開され、めでたくリリースすることが出来ました!
- 課金をして使える機能の質問
What does purchasing an Auto-Renewable subscription provide to the user?
→The user can read monthly column. Additionally the user can search cafes by various menus.
- コラムの更新頻度や量の質問
Is the content updated? How much of content is added and how often?
→Now only April version column, but we will add the May version column soon or later. At least one column will be added monthly.
リリース前の確認方法
開発用のProvisioningProfileを使用しているアプリだと、本番用のProductを購入できないので、Appleが買収したTestFlightを使えば、SandBoxを使わずに通常のAppleIDでテストすることができます。ようやく買収されたメリットが!
1. アプリをAppleが提供しているTestFlight経由でDL(事前に内部テスターに追加しておく)
2. 内部テスターに登録したAppleIDで購読処理を行う(TestFlihgt経由でDLしたアプリでは課金は発生しません)
3. 購読処理が正常に完了し、機能が使えることを確認する
まとめ
噂に聞いていたとおり、月額課金はだんだんと審査基準が厳しくなっているのか、他のアプリではできていたことができなくなっていたりと、いくつかのハードルがありました。
特に審査期間は、1ヶ月程かかると予想しておいた方が良いでしょう。また、一度審査に通ってもコンテンツの更新頻度が悪かったり、審査する人によってはリジェクトされる可能性は十分にあり得るので、油断は禁物のようです。。
現に、いくつかのアプリは審査に通らなかったのか、いつの間にか月額課金機能がなくなっていたりするものもありますからね。。