CentOSのパッケージは枯れたものが多いので、外部リポジトリを追加することで新しいパッケージを利用できるようにします。
よく使うEPELリポジトリの追加方法を備忘録として記録します。
yumプラグインのインストール
どのリポジトリを優先的に利用するか設定するためのパッケージをインストールします。
$ sudo yum -y install yum-priorities
優先度の設定
各リポジトリにpriorityを設定し、Baseリポジトリの優先度を上げます。
数値が小さいほど優先的が高く、優先的に利用されます。
$ sudo vim /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo
[base]
…
priority=1
[updates]
…
priority=2
[extra]
…
priority=2
[centosplus]
…
priority=2
[contrib]
…
priotiry=2
リポジトリの追加
EPELリポジトリを追加します。ここでは64bit版CentOS 6の場合を想定します。
32bit版CentOS 6の場合は
http://ftp-srv2.kddilabs.jp/Linux/distributions/fedora/epel/6/i386/
64bit版CentOS 6の場合は
http://ftp-srv2.kddilabs.jp/Linux/distributions/fedora/epel/6/x86_64/
32bit版CentOS 5の場合は
http://ftp-srv2.kddilabs.jp/Linux/distributions/fedora/epel/5/i386/
64bit版CentOS 5の場合は
http://ftp-srv2.kddilabs.jp/Linux/distributions/fedora/epel/5/x86_64/
で、ページ内をepel-release
で検索し、最新のバージョンを確認することをおすすめします。
$ wget http://ftp-srv2.kddilabs.jp/Linux/distributions/fedora/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm
$ rpm -ivh epel-release-6-8.noarch.rpm
追加したリポジトリの設定
追加したリポジトリを常時利用するかどうか、どの優先度で利用するかを設定します。
$ sudo vim /etc/yum.repos.d/epel.repo
[epel]
…
# 常時利用、基本リポジトリと同様に利用
enabled=1
priority=1
# 常時利用、基本リポジトリになければ利用
enabled=1
priority=2
# 一時利用
enabled=0
一時利用の設定にした場合は、以下のコマンドで一時的に有効にしてインストールします。
オプションが必要になりますが、基本リポジトリのパッケージか追加リポジトリのパッケージかが明確にわかります。
$ sudo yum install <package-name> --enablerepo=epel