CentOS 6.3のyumでインストールできるVimが7.2系なので最新版の7.3系をソースからインストールします。
方針
以下の方針でインストールします。
- /usr/local/bin/vim にインストールする(--prefixオプション)
- 日本語(マルチバイト)に対応する(--enable-multibyteオプション)
- ほとんどの機能を有効にしてコンパイルする(--with-featuresオプション)
- スクリプト言語インターフェースは利用しない(--enable-xxxxinterpオプション)
準備
最新のソースコードを入手するためにmercurialを使います。アーカイブファイル(tar)をダウンロードしてパッチを当てる方法もありますが、バージョン管理を使うほうが楽なので、リポジトリからチェックアウトします。
bash
$ yum install mercurial
などでhg
コマンドが使える状態にしておいてください。
また、コンパイルのために必要なパッケージをインストールします。
bash
$ yum install ncurses-devel
1. ソースコードを入手する
vimのリポジトリから最新のソースコードをチェックアウトします。
bash
$ cd /usr/local/src
$ hg clone https://vim.googlecode.com/hg/ vim
特定のリビジョン(バージョン)が使いたい場合はさらに以下のコマンドを実行してください。
bash
$ cd /usr/local/src/vim
# tagの確認
$ hg tags
# 7.4.20を使いたい場合
$ hg update v7-4-020
2. コンパイル & インストール
必要なオプションを付けてコンパイルし、インストールします。
bash
$ cd /usr/local/src/vim
$ ./configure --enable-multibyte --with-features=huge --disable-selinux --prefix=/usr/local
$ make
$ make install
3. 動作確認
bash
$ vim