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fluentdのoutput_s3プラグイン

Last updated at Posted at 2014-07-07

output_s3プラグインは、fluentdでs3にアップロードするためのプラグインです。
プラグイン全般の基礎知識はこちらから。
td-agentを使用している場合はデフォルトで入っていますが、fluentのgemを使用している場合はfluent-gemからインストールします。

$ fluent-gem install fluent-plugin-s3

パラメーター

type (required)

output_s3プラグインを使用するのでs3とします。

aws_key_id (required/optional)

AWSのアクセスキーid

aws_sec_key (required/optional)

AWSのシークレットキー

s3_bucket (required)

S3のバケット名

buffer_path (required)

ログをバッファする際のファイルパス

s3_region

S3のリージョン
Asia Pacific (Tokyo)はap-northeast-1
※ s3_endpointがdeprecatedになり、s3_regionを使用する事が推奨されています。

リージョン一覧はこちら
http://docs.aws.amazon.com/general/latest/gr/rande.html#s3_region

format

S3オブジェクトの出力形式
デフォルトはout_fileで、他にjson, ltsv, single_valueがある

time_slice_format

出力されるファイル名の一部になるもの
下記は出力時に実際の時刻に変換される

  • %Y: 年(4桁の数字)
  • %m: 月 (01..12)
  • %d: 日付 (01..31)
  • %H: 時間(00..23)
  • %M: 分(00..59)
  • %S: 秒(00..60)

デフォルトは%Y%m%d%Hで、1時間毎にファイルが生成される

time_slice_wait

バッファをフラッシュするまでの時間(分)で、デフォルトは10分
time_slice_formatでファイルが生成され、time_slice_waitの分数待った後にファイル出力されます。
待っている間はテンポラリなファイルとしてproduction.20140707.b4fd94dc2cd24b79d.logのような形でファイルが存在し、production.20140707_0.log.gzとしてファイルが保存されます。

time_format

出力されるログの時間の形式。
デフォルトはISO-8601

path

S3への出力先パス。
実際には下記のようなパスに出力されます。

{path}{time_slice_format}_{sequential_number}.gz

utc

UTCを使用する。デフォルトはローカルタイム。

store_as

圧縮形式。
デフォルトはgzipで、他にはizo, json, txtがある。

proxy_uri

プロキシのURIで、デフォルトはnil

use_ssl

FluentdとS3間でSSLを有効にするかどうか。
デフォルトはyes

バッファパラメーター

buffer_type

バッファタイプ。
デフォルトはmemoryで、fileタイプも選択可能。

buffer_path

バッファタイプがファイルの際のパス。

buffer_queue_limit

バッファキューのサイズで、デフォルトは64。
処理出来なかったログデータは、このbuffer_queue_limitとbuffer_chunk_limitによって決定されます。
k(KB), m(MB),g(GB)で指定します。

buffer_chunk_limit

バッファチャンクのサイズで、デフォルトは8m。
k(KB), m(MB),g(GB)で指定します。

flush_interval

データフラッシュの間隔で、デフォルトは60sです。
s(秒), m(分), h(時間)で指定します。

retry_wait

書き込みのリトライ間隔

retry_limit

書き込みのリトライ数

max_retry_wait

書き込みのリトライ数の最大値

num_threads

フラッシュとバッファのスレッド数。
デフォルトは1で、変更するとアウトプット先へのデータ書き込みを並列にすることが出来る。

設定例

s3へのアップロードの確認をするにあたって、設定によってなかなかあがらない。。なんて事があるので、matchディレクティブのoutput_copyプラグインでアウトプットをいくつかに分けました。
stdoutで、即座にデバッグして、そもそもファイルに書き込めるかと言う所をoutput_fileプラグインで試して、s3にも同時にあげます。

あがらない際は/var/log/td-agent/td-agent.logを確認します。
本番で確認する際はcapistranoのタスクに指定したらやりやすいかと思います。

flush_intervalは長いとデバッグしにくいので、初めは1sなどにすると即座にファイルが生成されてやりやすいです。

<match *.**>
  type copy
  <store>
    type file
    path /var/log/fluent/sinatra.log
    buffer_path /var/log/fluent/sinatra
    time_slice_format %Y%m%d
    time_format %Y%m%dT%H%M%S%z
  </store>
  <store>
    type s3
    aws_key_id xxxxxxxx
    aws_sec_key xxxxxxxx
    s3_endpoint  xxxxxxxx
    path logs/td-agent/
    format json
    time_slice_format %Y%m%d%H
    flush_interval 1s
    buffer_path /var/log/td-agent
    buffer_chunk_limit 8m
    buffer_queue_limit 1280
    retry_limit 10
    retry_wait 5s
  </store>
  <store>
    type stdout
  </store>
</match>

configファイルを変更したら、
$ sudo /etc/init.d/td-agent reloadで設定ファイルをリロードし、$ sudo /etc/init.d/td-agent restartでサーバーを再起動すれば変更が反映されます。

軽く動かしてみたい際はsinatraで動かしたサンプルがあるのでこちらから。

参考

バッファのチャンク + キューについて: http://tech-sketch.jp/2013/05/fluentd-buffer.html

fluentdのout fileプラグインの仕様について : http://blog.tnmt.info/2012/10/19/about-fluentd-out-file-plugin/

追記

これまで使用されていたs3_endpointですが、今後はs3_regionを使用する事が推奨されているようです。

s3 region name. For example, US West (Oregon) Region is “us-west-2”. The full list of regions are available here. > docs.aws.amazon.com/general/latest/gr/rande.html#s3_region. We recommend using `s3_region` instead of `s3_endpoint`.

参考リンク : https://github.com/fluent/fluent-plugin-s3

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