Macのパッケージ管理をHomebrewで行う。
環境
項目 | 内容 |
---|---|
Hardware | MacBook Air 11-inch, Mid 2011 -> MacBook Pro (13-inch, 2016, Two Thunderbolt 3 ports) |
Mac OSX | Lion -> Mountain Lion -> Mavericks -> Yosemite -> El capitan -> Sierra |
Homebrew 関連ディレクトリ | /usr/local (bin, Homebrewなど) /usr/local/Celler |
用語
項目 | 内容 |
---|---|
brew | ビルドする(本来の意味は「醸造する」) |
Celler | パッケージインストール先(「酒蔵」) |
Formula | パッケージとインストールスクリプト(「調理法」) |
ドキュメント(英語)
1. インストール
以下、インストール手順。
1.1. 事前準備
- Xcodeとコマンドラインツールをインストール(ダイアログが起動するので「Get Xcode」)
$ xcode-select --install
1.2. Homebrew インストール
-
以下のコマンドを実行してインストール
$ /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
-
インストールが成功したか以下を実行してチェックする
$ brew doctor Your system is ready to brew.
- 警告が出たらメッセージに従って解消する。
1.3. 公開リポジトリの追加
- Homebrew Services
- FormulaとmacOSのlaunchctlマネージャの統合機能
- サービスの起動制御ができる
$ brew tap homebrew/services
- Homebrew Cask
- macOSアプリやバイナリ用の拡張
- アプリ実体は/Applications/{アプリ}にインストールされる。以前は別の場所だったため、アップデートの場合には入れ直しなどの対処が必要。
- ※ アプリのアップデートなどで上手くいかないことがあるので、個人的には使わない。
$ brew tap caskroom/cask
- rmtree
- 依存関係を含めて削除する拡張
$ brew tap beeftornado/rmtree
2. コマンド
2.1. Homebrew Core
コマンド | 内容 |
---|---|
brew list | インストールされているformulaの一覧を表示する。 |
brew search text brew search /text/ |
formulaを検索する(インストール有無に関わらず)。 textは任意の文字列、/text/で正規表現を使用できる。 |
brew outdated | 更新のあるfomulaを調べる。 |
brew update | homebrewを最新バージョンにする。 |
brew upgrade | インストールされているfomulaを最新バージョンにする。 |
brew info {formula名} | formulaの情報を表示する (バージョン、インストール状態、インストールオプションなど)。 |
brew install {formula名} | formulaでパッケージをインストールする。 |
brew uninstall {formula名} | formulaでパッケージをアンインストールする。 |
brew link formula | fomulaのリンクを作成する。 インストールでシンボリックリンク作成に失敗することがあるが、 そのときは画面のメッセージに従いリンクを作成する。 |
brew tap | リポジトリを一覧する。 |
brew tap {ユーザー名}/{リポジトリ名} | 公開リポジトリを追加する。 ユーザー名"homebrew"は公式。 |
brew untap {ユーザー名}/{リポジトリ名} | 追加したリポジトリを削除する。 |
2.2. Homebrew Services
コマンド | 内容 |
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[sudo] brew services list | ログオンユーザー(sudoをつけるとroot)の起動サービスの一覧を表示する。 |
[sudo] brew services run {formula名}|--all | ログオン時(sudoの場合はboot時)の自動起動なしでの、サービス起動。 |
[sudo] brew services start {formula名}|--all | ログオン時(sudoの場合はboot時)の自動起動を設定し、サービス起動。 |
[sudo] brew services stop {formula名}|--all | サービス停止。 |
[sudo] brew services restart {formula名}|--all | サービス停止後、ログオン時(sudoの場合はboot時)の自動起動を設定し、サービス起動。 |
[sudo] brew services cleanup | 未使用のサービス削除。 |
2.3. Homebrew Cask
コマンド | 内容 |
---|---|
brew cask list | caskでインストールされているアプリの一覧を表示する。 |
brew cask search brew cask search text brew cask search /text/ |
アプリのcaskを検索する。(インストール有無に関わらず) textは任意の文字列、/text/で正規表現を使用できる。 指定しなければ全て表示する。 |
brew cask install {cask名} | caskを指定してアプリをインストールする。 |
brew cask reinstall {cask名} | caskを指定してアプリを再インストールする。 |
brew cask uninstall {cask名} | caskを指定してアプリをアンインストールする。 |
brew cask create {new-cask名} | caskが用意されていない場合、新たにcaskを作成する。 |
2.4. rmtree
コマンド | 内容 |
---|---|
brew rmtree {formula名} | 依存関係を含めて削除 |
brew rmtree --dry-run {formula名} | 確認のみ |
3. メモ
3.1. 過去のバージョンの扱い
- 以前はHomebrew/versionsを使用してFormulaの過去バージョンを使用してきたがそちらは非推奨になり、Homebrew/coreでサポートするようになった。
- Formulaの過去バージョン表記は、{formula@versions}(例:gcc@5)となる。
3.2. その他
以下は過去の履歴で。
- Macのアップデートによるエラー対応
- caskの仕様変更によるエラー対応